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十五万市民投句優秀句 作品
◆ 平成17年12月度

投句総数 427句
選者 :高木 万翠
特選
しぐるるや宝暦治水碑香を焚く
大垣市  浅野 君代
温もりを保ち鯛焼き妻帰る
大垣市  日比野定雄
根深汁すすり輪中に住み古りて
大垣市  村田 通夫
秀逸
返り花語り芝居の照手姫
大垣市  尾関 逸子
山の日は影をいく重に掛大根
不破郡垂井町  鈴浦さだ子
野紺菊少年兵の墓埋づむ
大垣市  今津 絹代
僧の説く輪廻転生木の葉散る
大垣市  若園  博
母逝くや伊吹に雪の催ふとき
大垣市  今津 正元
鬼ころし下げて誘ひの薬喰
大垣市  田村 久夫
治水社の犠牲の墓碑や雪ぼたる
稲沢市  渡辺  茂
街路樹の還る土なき落葉かな
大垣市  矢橋 郁子
干されある鵜匠の蓑に秋の蝿
安八町  金森れい子
長靴の揃へ置かれし雪の駅
養老郡養老町  田中 英香
入選
こぼれ萩白し路地裏句碑めぐる
大垣市  小板美保子
綿菓子や故里遠く秋祭
刈谷市  中村 嶺子
照紅葉の影まだなる翁の背
大垣市  五十嵐英夫
黒米を勤労感謝の日に炊く
大垣市  川合 光子
針仕事満天星もみぢ見つめをり
大垣市  川瀬喜梅古
色褪せて畦を枕の捨案山子
大垣市  柳瀬 庄次
半眼の水かけ不動ち子鳴く
大垣市  若園  博
冬日和元禄道中美濃路練る
大垣市  竹内 若子
柿すだれ二階の窓を埋めつくす
安八郡神戸町  田宮八重子
町わきて元禄行列冬日和
大垣市  日比野定雄
伊吹より美濃へころがる雪起し
大垣市  田村 一子
柿柚子のひかる西美濃麓村
大垣市  小椋いつを
抜きたての色青々と根深汁
大垣市  日比 昌子
しぐるるや火の色暗き鉄工場
大垣市  今堀 典子
聖樹の灯水都の街のあちこちに
大垣市  神野 武彦
解くほどに土の匂ひや故郷の葱
大垣市  日比野友子
街騒や鯉深々と冬の川
大垣市  久富キヌエ
石畳風に落葉の走り出す
大垣市  米山 方士
鈴の音虚実ひびくや漱石忌
大垣市  伊藤 英司
煌めけるイルミネーション冬の川
大垣市  千川ちゑ子
選者吟
小春日の日溜り遊ぶ寺格塀
万翠


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