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十六万市民投句 作品
◆ 平成23年12月度 一般の部

投句総数 1,380句・一般投句数 485句・小中学生投句数 895句
選者 :伊藤 百雲
特選
吹き溜るカルマン渦の落葉かな
大垣市  藤井 早苗
SLの中は昭和や里の秋
大垣市  澤井 国造
寺巡る道を狭めて式部の実
愛知県岡崎市  鈴木 寛治
秀逸
金色に一村染めて銀杏散る
養老郡養老町  田中 英香
石垣に洪水の跡冬日さす
神奈川県鎌倉市  丹波 洋一
七センチ歩幅広げる小春かな
大垣市  鈴木美江子
返り花生きる強さを貰ひけり
大垣市  森  芳昭
絵手紙の匂ふか友のさつま芋
大垣市  安部 芳枝
熱燗や意気投合の下戸上戸
大垣市  新町 恵子
大根の縄ゆるみくる軒庇
大垣市  高木 豊子
鎮魂の花火夜空を彩どれり
大垣市  木美智子
粉薬根こそぎ散らす大嚏
大垣市  棚橋みさを
紙屑を仕分けてすぎし文化の日
安八郡神戸町  後藤 和朗
入選
時雨るるや帰城の絵図を印す橋
神奈川県横浜市  石崎  玄
神さぶや初冠雪の伊吹山
不破郡垂井町  江ア 真一
それぞれの墓かたくなに寒に入る
不破郡垂井町  多和田敦子
深みゆく秋のひと日を舟下り
愛知県稲沢市  冨田 照代
十二月五徳の脚の落ち付かず
大垣市  中山あや子
短日を出しの辞退の食事かな
大垣市  喜田  守
石投げて四方に谺す秋の水
三重県津市  野田三枝子
小春日やまどろみはじむ通販誌
大垣市  棚橋 昭子
美濃訛り人柄まるく小六月
愛知県一宮市  大野 晶子
帰る子に鍋ごと持たす根深汁
安八郡神戸町  高橋日出美
顧みる一喜一憂年暮るる
大垣市  川口千代子
三年の日記に托す寿命かな
愛知県額田郡  平松  桂
田の神も眠り賜ふや山眠る
大垣市  早崎美弥子
熱燗や酔へばいずれも知己朋友
大垣市  伊藤 鈴子
忘年や使わぬ石の臼ひとつ
不破郡垂井町  戸倉 照子
秋灯下日々早まりし夕餉かな
大垣市  草野 恵子
初ものの柿を頬張り長寿まゆ
大垣市  稲山 清子
村一つ染めて山柿撓わなる
大垣市  竹中輝美子
山の端の釣瓶落しに旅終はる
大垣市  佐藤すみ子
大根を煮るや独りの誕生日
愛媛県松山市  村下  滿
選者吟
太平洋眼下にしたる大嚏
百雲


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