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十六万市民投句 作品
◆ 平成24年3月度 一般の部

投句総数 1,742句・一般投句数 406句・小中学生投句数 1,336句
選者 :大堀 武直
特選
炊きあがるおかゆの匂い春の風邪
大垣市  鈴木美江子
ひとしずく朱を入れ描く猫柳
大垣市  近藤 豊子
野仏の笑窪の深き遅日かな
大垣市  田村 一子
秀逸
潮騒の音もやわらぐ春の海
安八郡神戸町  早津 郁男
観音の反らす指先風光る
養老郡養老町  田中 英香
木曽三川束ねて春の虹立てり
愛知県尾張旭市  古賀勇理央
火の鳥のはばたくやうな野焼きかな
大垣市  藤井 早苗
手料理の一品ふやし日脚伸ぶ
安八郡神戸町  高橋日出美
どうしても少し傾ぎて古雛
大垣市  末守 節子
せせらぎに光り生まれて春の川
大垣市  大橋 ふみ
観梅の終りは駅の蕎麦屋かな
大垣市  大井 公夫
淡雪の払へば水となり散れり
安八郡神戸町  後藤 和朗
大試験終えてテレビの子となりぬ
滋賀県甲賀市  奥村 僚一
入選
雨雫ぽたりと春の匂ひかな
養老郡養老町  田中 秀子
マネキンの片腕床に春の昼
大垣市  名和 永山
佐保姫の目覚めうながす赤い靴
大垣市  秋山くに子
のちの世も女と願ひ山笑う
大垣市  中山あや子
下萌えや大地に力よみがへる
大垣市  伊藤 英司
曽祖母も雛の遊の仲間入り
大垣市  三宅ヒサヱ
春暁の目指す港に日のさして
大垣市  槌谷 了子
薄氷をわりて母の手炊ぎゐる
大垣市  林  芳江
老いてなほ鍬頭たり蕗のたう
不破郡垂井町  中嶋 笑子
春泥を飛びてジーンズ駆けてくる
大垣市  新町 恵子
艫綱の張りては緩み水温む
大垣市  村田 通夫
幼等の揃はぬダンス山笑ふ
大垣市  早崎美弥子
負けん気の子が正座する雛の前
大垣市  大橋 ふみ
以下同文も胸張って卒業す
大垣市  矢橋 郁子
余呉の湖波光らせて春の風
不破郡垂井町  内海 史郎
覗くほどに春の色濃し万華鏡
大垣市  町野眞佐子
地球儀の中はからっぽ春の虹
大垣市  宮脇眞壽夫
ネクタイの色に合わせし春の服
瑞穂市  中井 一郎
春寒や日付け書き込む非常食
大垣市  林田 好子
火も人も犬も走りて野焼きかな
北海道札幌市  江田 耕三
選者吟
はや一年もう一年の春の地震
武直


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