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十六万市民投句 作品
◆ 平成28年7月度 一般の部

投句総数 2,798句・一般投句数 724句・小中学生投句数 2,074句
選者 :名和 永山
特選
梅雨深し内緒のはなしは糸電話
大垣市  安福 けい子
引っ越しも数の力よ蟻の道
不破郡垂井町  児玉 信子
螢追ふ小さき姉妹はセピア色
羽島市  伊藤 みさの
秀逸
柿若葉嬰の足裏しつとりと
不破郡垂井町  北村 廣美
強面をかくす術なき女郎蜘蛛
大垣市  棚橋 みさを
黴の香や父の遺愛の皮ベルト
養老郡養老町  田中 紫香
足るを知り小さき畑に夏やさい
大垣市  安田 むつこ
豆腐売ラッパ途切れて路地薄暑
不破郡垂井町  西田 厚堂
叱られて箸で刻みし冷奴
大垣市  宮上 美濃留
夏つばめ翻へり濤裏返す
岐阜市  堀江 美州
大宴会しめはやっぱり鮎ぞうすい
大垣市  古澤 奎子
齢重ね罪を重ねて夏祓
大垣市  北浦 典子
蛍とぶ水音闇を深くせり
不破郡垂井町  高木 巧み
入選
湧水をみやげに帰る梅雨晴間
揖斐郡池田町  木塚 由美子
ががんぼの足数へては玻璃の内
福井県敦賀市  山田 美千代
万物の生けるもの皆春を待つ
大垣市  寺澤 弘
麦秋や風神すがた現せり
埼玉県北本市  栗原 華子
信念を通して今日の冷奴
大垣市  宮上 美濃留
軽々と憂さ払ひたる若葉風
大垣市  吉田 てるみ
一番茶つむ指さきのネールかな
大垣市  岩田 正
夏帽子にふつと去年の陽の香り
大垣市  伊藤 鈴子
十薬を避け走り去る迷ひ猫
大垣市  北島 暁子
一村は紫陽花色の風の中
大垣市  岡田 あや子
余生にもいろいろありて葱坊主
大垣市  鶴田 信子
勝手口帰らぬ父の麦わら帽
大垣市  片山 洋紅
蔦茂る土蔵の屋根の反りかげん
大垣市  中山 あや子
白雨去り雲間に現るる空の色
大垣市  野村 多佳子
白日傘仁王の前でたたみをり
大垣市  平野 きぬよ
十年の写経柩へ額の花
岐阜市  伊藤 瑞実
白紫陽花赤子乳房を含みをり
安八郡神戸町  大槻 恭子
しっぽたつ鮎の塩焼き二匹食べ
大垣市  原田 嘉芽子
土叩く度に歓声西瓜割り
大垣市  早崎 美弥子
メモ書きの擦れた文字も半夏生
三重県鈴鹿市  松井 政典
選者吟
炎天や金の鯱反りを増し
永山

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