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十六万市民投句 作品
◆ 平成29年11月度 一般の部

投句総数 3,392句・一般投句数 416句・小中学生投句数 2,976句
選者 :長野 美代子
特選
一町歩守る気迫の案山子かな
愛知県名古屋市  舘野 茂子
電車にて移動してゐる冬の蠅
大垣市  内山 良
波間より沖の漁火星月夜
大垣市  高石 政明
秀逸
七五三着崩れ歩く袴の児
安八郡神戸町  早津 郁男
軽快な鋏の庭師冬隣
大垣市  不破 英雄
今朝もまた桜紅葉の彩を掃く
養老郡養老町  田中 秀草
鯉の餌に亀が顔出す小春かな
大垣市  村田 通夫
あのあたり兎の耳か居待月
不破郡垂井町  清水 るり
老後とは今の二人か秋なすび
不破郡垂井町  木 巧み
秒針の音に眠れぬ夜長かな
神奈川県横浜市  龍野 ひろし
この星の何処かに忘れ時雨傘
千葉県千葉市  箕輪 恵三
銀の穂の風となりたる芒原
三重県四日市市  後藤 允孝
一振りの塩を決め手の鰯かな
神奈川県横浜市  谷元 央人
入選
目鼻らしところもありて衣被
福井県敦賀市  山田 美千代
パン食べて一人の夜長もてあます
東京都世田谷  関戸 信治
流るるもの留まる落葉水門川
多治見市  渡辺 美晴
秋雨に濡れる翁の草鞋かな
兵庫県神戸市  紫 桔梗
一天を揺るがごとく威し銃
愛知県額田郡  平松 京師
ひた急ぐ水の流れや秋惜しむ
岐阜市  花川 和久
澄む水の藻の間を走る魚の影
大垣市  伊藤 英司
手に置きて風より軽き散り紅葉
大垣市  森川 きよ子
小鳥来て目尻下げゐる野の仏
大垣市  野村 多佳子
我先に日矢つかみとる石蕗の花
大垣市  宮脇 和子
桐一葉踏みしむ古道険しけり
大垣市  中西 映衣子
燈台へ桜もみぢの散りはじむ
滋賀県野洲市  土井 妙子
伊吹嶺に片雲もなし小春かな
不破郡垂井町  竹嶋 富美子
大屋根と競ふ高さの松手入
不破郡垂井町  久保田 紘義
柿落葉掃く背中にも又落葉
不破郡垂井町  大羽 志津子
高鼾すぐに始まる干し蒲団
大垣市  北浦 典子
大太鼓叩く音頭や豊の秋
大垣市  澤井 国造
静かなる仏足石に六の花
大阪府大阪市  梅田 紀江
「おみやげ」とポンと背中にゐのこづち
静岡県藤枝市  山本 紫苑
背の子のずしんと重しけふの月
揖斐郡揖斐川町  粟野 みねお
選者吟
十一月はよ帰らねば闇迫る
美代子

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