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平成20年度
大会入選句集

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芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 入選作品
◆ 平成20年度 事前投句の部 入選

入選
巡礼の日はとっぷりと合歓の花 三重県 小堀たつ代
ラマ僧の羅天の風孕む 愛知県 加藤 行惠
若きらの富める不思議や夏休 岐阜県 可知あきを
城のある町がふる里燕の子 愛知県 水野 幸子
蛤塚忌雲の去来のただならず 栃木県 細井 寿子
藻を刈りて川灯台の匂ひけり 大阪府 小畑 晴子
暑き日を伊吹に沈め結びの地 岐阜県 高木 治子
数秒の片足立ちや半夏生 岐阜県 小林 こま
繁り合ふ葉桜に風むすびの地 岐阜県 浅野 米子
大垣がもっとも暑し犬の舌 岐阜県 名和よちゑ
野芹つむ質素な嫁の来てくれし 茨城県 寺門 一之
涼しさはお手玉に鈴入れしとき 岐阜県 高橋 妙子
嶺星明日も踊らむ浴衣干す 岐阜県 山口 幸子
炎昼や白きかほして雀とぶ 愛知県 荻野 杏子
稲の穂を一本そえて佛花とす 岐阜県 森島 久子
お茶漬に浮く花あられ蛤塚忌 岐阜県 曲直瀬弘子
太ぶとと向日葵一本児の日記 岐阜県 加藤芙美子
ゆつくりと星組み変る蛤塚忌 岐阜県 佐藤 和男
萩括る泣くも笑ふも生きてこそ 兵庫県 喜多千勢子
星の恋こひせぬ星も耀やけり 奈良県 和田 富子
天地に秋の声あり蛤塚忌 兵庫県 真殿 律子
路地裏の美しき一夜や地蔵盆 岐阜県 福井みどり
藻の上を魚の流るる蛤塚忌 岐阜県 森川美恵子
触れ合って一つとなりぬ芋の露 岐阜県 平光 錦江
高らかに手話もて和せり卒業歌 東京都 田中  順
ハンカチーフ悲喜こもごもの顔を知り 神奈川県 蓮見ふじ江
サーファーを放り上げたる大卯浪 愛知県 柴田 良二
船頭は若き青年蛤塚忌 岐阜県 福富 光子
月天心すでに伊吹を低くせり 愛知県 小沢 芳治
はげしさも失せて夫の松手入れ 岐阜県 田中 信子
花びらの中まで濡れて花菖蒲 富山県 村山 志水
蛤塚忌夢の吊り橋渡りけり 福岡県 古賀 紀子
ためらひもなく牡丹の崩れけり 東京都 景山 典子
青竹の匂ふ学校夏に入る 千葉県 加瀬 光雄
豆飯や円空さんの木っ端仏 愛知県 古賀勇理央
芋の露きらめく風となりにけり 京都府 堀  蒼浪
真白なる蕾はじけて桔梗さく 岐阜県 林  里子
鬼の背にリラの散りけりかくれんぼ 岐阜県 大橋八重子
一粒の雨に波紋や蛤塚忌 岐阜県 葛 原 院
満天の星のひと夜に梅を干す 岐阜県 北村 敏子
夏の川水の匂ひを嵩となす 山口県 鏡  童子
道問へば涼しき返事かへりくる 岐阜県 古田 峯子
干草の匂ひ集めて暮れにけり 三重県 大堀 祐吉
青嵐ゆれるもの皆ゆらし行く 岐阜県 森 智津子

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