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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

遊びの面白さを一緒に!

 学園に通ってきているお母さんに「学園は何をしているところだと思う?」と尋ねると「う〜ん。遊んでもらっているかな?」と答えが返ってきます。私は、ああ良かったと思います。
 昔の子どもはよく体を使って遊びました。異年齢の子ども達が集団になって遊ぶ姿は今はもうありません。遊びを通して考え、自分たちで遊びを工夫して、ハラハラドキドキしながら面白さを追求していくことも少なくなりました。危険性のない遊びをしていてくれれば大人は安心ですから、子どもたちの冒険心をかきたてるような遊びはどんどんなくなっていきます。
 子どもは自分の手足を使って遊ぶ中で様々な感覚を取り込み、脳の中で統合させたり整理したりして神経のネットワーク作りを進めて行きます。絵本やパズルや机上での学習をしていれば大人は何となく安心してしまいますが、そういう学習の基礎になるものは体を動かして遊ぶ中で作られているのです。ことばが遅いお子さんに右手と左手の協調動作がうまくいかないことがあったり、人関係の希薄なお子さんに感覚過敏が見られたりするのも、脳の中で運動企画(どのように手や足や体の部分を動かしたらいいのか、脳の中で計画されているのです)が不十分だったり、色々な感覚が脳の中でうまく統合できなかったりするためだとも言われています。ですから私たちは子どもたちと一緒に体を動かして遊ぶ中で子どもたちの潜在的な力を引き出していきたいと考えているのです。
 一つの遊びしかしない、興味のあることが限られているというお子さんは、それ以外のことをさせようとすると泣き叫ぶこともあるかもしれません。でも、小さいうちに遊びの幅を広げてあげること、興味を広げていくことは今後のお子さんの成長に不可欠です。
 春になってきました。休日にご家族で段ボールを持って揖斐川の堤防に出かけてみませんか?段ボール板に乗って堤防を滑り降り、下から四つ這いで上って、また滑り降りる。こんな遊びの中にも子どもの発達を促す要素が含まれているのです。

2007.2.28 発行



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