ここ数年、私はあちこちで講演する機会が増えた。保健センターや子育てサロン、乳幼児家庭教育学級などにも出かけて子どもの発達やことばの発達、しつけ、ほめ方叱り方など、お子さんを育てて行く上でのアドバイスをしたりしている。
そこで感じるのは、世の中には様々な情報があふれているにもかかわらず、いや、溢れすぎているために子育てに迷うお母さん方が多いということである。
「子どもの発達には個人差があります。適切な環境を作ってあげることは子どもたちに対して大切なことですが、もっと大らかに子育てをしてもいいのではないでしょうか?子どもを育てるとき、『のんき、こんき、げんき』といった先人がありましたが、なるほどなあと思います。まずは子育てを楽しんでください。子どものいたずらも反抗も暴言も子どもが発達していくための一里塚だと考えれば、お母さんの苛立ちも少しはおさまるのではないでしょうか。一度出来たことでも子どもたちの力として定着していくまでには時間がかかります。それをじっと見守り、待つことも、子どもの成長と同時に親としての成長でもあるでしょう。」そんな事を話している私です。
2004.6.30