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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

一期一会

 一期一会とは、もとは茶道のことばであったようです。千利休の弟子であった宗二の『山上宗二記』に「一期に一度の会」という記述があり、茶室での心得として定着していったのでしょう。一生涯に一度まみえる、つまり、たった一度の出会いを大切にしようということです。私達は一生の間に実に多くの人に出会いますが、一生に一度しか出会えない相手だと思って接すれば、相手に対してもっともっと心を尽くし、その出会いの時間を大切に出来るのではないでしょうか。
 江戸時代の国学者として有名な本居宣長は、賀茂真淵を師としましたが、この師弟はたった一度しかまみえることがなかったといいます。それでも宣長の真淵への尊敬は終生変わらなかったと聞きます。(幼いころに父に聞いた話なので多少怪しいのですが・・・)
 人と人との出会いは本当に様々です。街の中ですれ違うだけの出会いもあれば、親子としての出会いや夫婦として出会うこともあります。このひまわり学園での出会いにしても、考えてみれば不思議なことではないでしょうか。
 私は巣立っていく子どもやお母さん達に、いつも「実家だと思って困った時は一人で悩まずにいつでも来て下さいね。」と言って送り出すことにしています。今年もそう言って送り出したいと思っています。この出会いを大切に思って・・・・。

2005.3.22 発行



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