(セリ科)

 

薬用部位と採集

 

 根、葉が黄変してきた頃(11月〜12月)、根を掘り取り、土を落とし束ねる。吊して乾燥する。 1ヵ月後、40℃程度のお湯に漬け、土を落としながら形を整える、今度は日陰に吊して乾燥させたものが生薬の当帰である。


薬効と薬用法

 

 当帰は体を温め婦人のホルモン分泌を調整する補血作用のある生薬であり、婦人の一切諸病の要薬である。 その補温作用は、冷え症、貧血症のタイプの婦人の滋養強壮、鎮痛、鎮静、浄血薬等に用いられる。


食用

 

 トウキ酒を食前酒に利用する。また新鮮な根を細く千切りにして水に晒し、油で炒めキンピラにする。新鮮な葉は天ぷらにする。