養老の滝
養老町のシンボルであり、「日本の滝百選」にも選定され、日本の三名瀑の一つに数えられています。標高約280メートルに位置し、高さ約30メートル、巾約4メートルあり、等々の流れ落ちる水は清冽で、砕け散る飛沫は霧のように立ちこめ、夏なお肌寒さを感じさせます。
毎年7月1日には、夏の観光シーズンの到来を告げる伝統の「滝開き式」(主催:養老町観光協会)が滝前広場にて開催され、山伏姿の修験者が破魔矢を放ち、護摩壇に点火し、養老の滝への感謝と訪れる人の招福祈願をします。
菊水泉
養老神社境内にあり、元正天皇が浴された美泉と伝えられ、白髪も黒髪になったと言われています。不老長寿に効き目があると宮中の儀式などに菊花を浮かべた菊酒を飲むのが流行し、元正天皇が行幸されたころ、泉の水が菊の香りがすると評判になり「菊水」と呼ばれるようになったとも言われています。また、昭和60年には環境庁「名水百選」にも選定されました。
毎年、春分の日には源丞内役に扮した女性が湧き水を汲み取り、養老神社、養老寺、奈良県の元正天皇陵に献水する「若水取り」が開催されます。
まぐさの滝・直江の滝
秣の滝・直江の滝は、養老の滝とあわせて「養老三滝」と呼ばれ、養老の滝は「雄滝」、秣の滝は「雌滝」、直江の滝は「子滝」と称されることもあります。秣の滝は、柏尾谷の標高約350メートルに位置し、落差約34メートル、巾約3メートルあります。「まぐさ」という名前は、聖武天皇が養老行幸の際、4日間の駐留に騎馬隊の馬糧をこの滝付近から供したことに由来しています。直江の滝は、直江谷の標高約350メートルに位置し、落差約20メートルですが2段に分かれているのが特徴です。
滝への道は、未舗装のため案内看板等に沿って、山道を歩く必要があります。