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ご案内と情報公開

 公益社団法人岐阜県獣医師会のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
 当会は、岐阜県に居住、若しくは就業し、当会の目的に賛同する獣医師によって構成されている公益社団法人です。不特定多数の県民の利益に奉仕する公益法人の責務を全うするため、当会は『動物と人の健康は一つ。そして、それは地球の願い。』の基本理念のもと、『人と動物が共存して生きる社会』の実現を目指して活動しております。
 多くの方々は今日、獣医師といえば動物病院の先生を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、実は家庭飼育小動物(犬や猫)の診療業務に従事する臨床獣医師は、県内獣医師の4分の1に過ぎません。
 皆さんが毎日口にしている豚肉、牛肉などの畜産物の安心、安全を担保し、安定供給を確保しているのも獣医師なのです。今や日本を代表するブランドに成長した『飛騨牛』の改良に尽力したのも獣医師なら、日々農家の生産現場で健康な家畜を育てるための診療業務から精肉の最終検査を担っているのも獣医師です。
 近年、我々が長年無意識に付き合ってきた飼育動物、野生動物が人類社会に多大なる恩恵をもたらしてくれていることが学術データにより明らかになってきました。
 人の医療、介護、福祉分野、さらには災害現場で、動物の活用が大きな成果を上げつつあります。
 家庭犬が家族融和の核になり、学校飼育動物が子どもたちの情操教育に貢献しています。多くの野生動物が豊かな森を守り、生物多様性を支えています。
 自然界には『いなくてもよい無駄な生物』など一種類もありません。
 一方、人類の活動圏の拡大はエボラ出血熱に代表される動物由来感染症の脅威を招来し、新たな自然界との軋轢を生みだしています。人類史上、最も恐れられてきた感染症である狂犬病による死者は全世界で依然として5万人と推計され、高病原性インフルエンザの世界的流行は不可避と云われています。
 当会はこのような正と負の多様な状況に対応すべく、学術専門家集団としての誇りを持って、県民及び地域社会の理解と信頼を基礎に、『One world − One Health』を理念として、積極的に獣医師会活動を推進し社会貢献に努めてまいります。

公益社団法人 岐阜県獣医師会
会長理事 石黒 利治