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十六万市民投句 作品
◆ 平成30年10月度 一般の部

投句総数 3,205句・一般投句数 651句・小中学生投句数 2,554句
選者 :田中 青志
特選
新走仕合せ者がまた愚痴る
東京都世田谷区  関戸 信治
赤い羽根胸に吹かれてゐる重さ
大垣市  末守 節子
産院の大きな窓辺小鳥来る
養老郡養老町  田中 紫香
秀逸
ずっしりと手に受く熟柿日の重み
大垣市  宮脇 和子
おとろえし母の歩みや秋の風
大垣市  山田 千歌子
赤々と小さきろうそく台風裡
大垣市  百瀬 みゆき
手花火の名残のバケツ朝の庭
大垣市  永島 みすゑ
手花火の火玉の雫落ちて闇
大垣市  富井 あや子
涼新た白木の箸の檜の香
安八郡神戸町  高橋 泰
秋深む小さな文字の説明書
神奈川県川崎市  佐藤 廣枝
豊の秋農婦おほきな手を洗ふ
長野県下伊那郡  長沼 まさし
秋の日の障子に影や写経会
神奈川県横浜市  龍野 ひろし
入選
濃紺の老舗ののれん梅雨晴間
埼玉県さいたま市  森 俊彦
秋草を斜めに挿して備前焼
福井県敦賀市  山田 美千代
市庁舎の新築工事雲の峰
愛知県名古屋市  山口 こひな
国分寺みのの青田のどんづまり
各務原市  星河 ひかる
初秋の風のきらめく通学路
不破郡垂井町  服部 智恵
伸びをして眠る赤子や花葵
不破郡垂井町  澤島 精次
台風の過ぎてアンテナ向きを変え
京都府宇治市  中村 広美
百段の磴百段の杖の秋夫
大垣市  村田 通
天高し隣の双子よく笑ふ
大垣市  鶴田 信子
夕映えの伊吹はるかに鳥渡る
大垣市  森川 きよ子
合掌のははの棺や菊真白
安八郡輪之内町  野村 照子
人の字で生きる人々愛の羽根
大垣市  多和田 一徳
噛み合わぬ母との会話曼珠沙華
揖斐郡池田町  木塚 しょう
いわし雲泥つき野菜届きけり
大垣市  岩田 唯志
秋晴や満艦飾の合宿所
大垣市  久保田 悟義
たき込みの栗の匂ひや夜の風
不破郡垂井町  大羽 志津子
新走提げ来て遅刻許さるる
大垣市  早崎 美弥子
葬送の一本道や曼珠沙華
不破郡垂井町  久保田 紘義
若き穂の絹の手ざわり花すすき
大垣市  中西 弘子
応援歌突き抜けていく秋の空
大垣市  北村 陽子
選者吟
もうそこに日暮れがありてきりぎりす
青志

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