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十六万市民投句 作品
◆ 令和2年2月度 一般の部

投句総数 2,155句・一般投句数 710句・小中学生投句数 1,445句
選者 :名和 永山
特選
大前に黒の正装初鴉
福岡県福岡市  大津 英世
雲割つて穢れを知らぬ初明り
三重県四日市市  後藤 允孝
大寒や靴音硬く月の径
大垣市  森 茂寿
秀逸
皓々と大地に注ぐ初日の出
 養老郡養老町  田中 秀草
大寒の空にはりつく朝の月
不破郡垂井町  中西 弘子
湯豆腐や恙なく過ぐ一日よ
東京都狛江市  椎野 一恵
ひねくれず諦めもせず初鴉
大垣市  吉田 てるみ
葱坊主己がおれがと首伸ばす
大垣市  村田 通夫
よくもまあ似たる母と子初鏡
揖斐郡大野町  藤田 涼子
薄氷を翳せば見えて日本海
大垣市  小林 研
風花や土蔵を走るひびひとつ
大垣市  佐藤 すみ子
恋多き女と言はれしだれ梅
宮城県名取市  松本 裕子
あるがまま生きたき明の春なりし
愛知県豊田市  城山 憲三
入選
寒見舞母亡き里は遠くなり
大垣市  大角 信華
手袋を脱ぎて握手の分厚き手
大垣市  大杉 すみゑ
着ぶくれの誰とわからぬまま会釈
養老郡養老町  田中 紫香
お手玉代わり宙をまうミカンかな
大垣市  野村 みち代
化粧して新年の顔出来上る
大垣市  富井 あや子
初ごよみ覚えはじめのおいうえお
大垣市  平野 ヒサヱ
病む人の声悲痛冬の病棟
大垣市  佐久間 美佐子
陽の光寒梅揺らす鳥の声
大垣市  ケセラ・せら
病む夫に七草粥を冷ましをり
大垣市  安田 むつこ
耳遠くも夜半に聞こゆ虎落笛
大垣市  佐久間 敏雄
熱燗にほろと崩れし夫の意地
不破郡垂井町  中嶋 笑子
コーヒーはブラックが良い冬菫
揖斐郡大野町  藤田 涼子
自分史をしるす小さき日記買ふ
大垣市  秋山 くに子
雨戸打つ春一番に目覚めかな
京都府宇治市  古根 洋子
風吹けば影もじゃれあうしだれ梅
大垣市  早笘 千恵子
三分咲き香りも三分梅の園
大垣市  早崎 美弥子
針箱に妻の旧姓針供養
兵庫県神戸市  岸下 庄二
走り根にこもる気迫や初詣
安八郡神戸町  高橋 泰
町医者のひときは大き松飾
安八郡神戸町  高橋 日出美
湯たんぽのほのと母胎の記憶かな
静岡県藤枝市  山本 紫苑
選者吟
ものの芽や古井戸谺返したり
永山

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