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理事長あいさつ

 平素は、大垣交通遺児育英会の事業活動に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
 さて、当育英会は、昭和44年4月に全国的にも数少ない育英財団として、交通事故で親を亡くした子供達に対して物心両面にわたって援助の手を差しのべることを目的に設立された団体です。
 設立以来、多くの方々からの善意のご寄付を原資に、高校生や大学生への奨学金の給付と、小・中・高・大学への入学時における入学祝金、入学準備金などの支給のほか、夏のつどいやクリスマス家族会を開催するなど、本人やその家族を励まし交流を図るための諸活動を積極的に展開してまいりました。奨学生たちは、卒業後には次代を担う社会人として立派に各方面で活躍しています。これも偏に皆様方の心温まる善意の賜と深く感謝申しあげる次第です。
 昨今、交通死亡事故は減少傾向にありますが、悲惨な事故は依然として後を絶たず、一家の働き手を亡くした子供たちは、将来に対し大きな不安を抱えております。
 こうした方々の支えとなるべく、今後とも交通遺児の健全な育成のための諸活動に取り組むほか、交通安全に対する意識の高揚を図ってまいる所存でございます。
 つきましては、こうした趣旨をご理解のうえ、多くの皆様方のご協力をいただきますようお願い申しあげ、ごあいさつとさせていただきます。
理事長  堤 俊彦