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十五万市民投句優秀句 作品
◆ 平成17年10月度

投句総数 575句
選者 :柴田 由乃
特選
稲架かけの投げ手受けての呼吸かな
大垣市  高橋 智靜
赤子泣く命あふれて秋高し
大垣市  名和よちゑ
俳諧にあそぶ余生や後の月 
一宮市  浅野 文子
秀逸
秋刀魚売る野太き声の朝市女
安八郡神戸町  高橋日出美
松並木残る美濃路や鳥渡る
安八郡神戸町  高橋日出美
松手入垣根越しより道を問ふ
大垣市  川合 光子
瓢箪の用無きにして飄々と
熊本市  麦田 雅弘
曼珠沙華女一途に田を守り 
大垣市  中山あや子
薬草を掘る森閑を裏伊吹
大垣市  谷口 順子
十月の桜の下の道標 
西尾市  三浦 貞葉
木犀や生家に残る通し土間
大垣市  今津 絹代
十月の桜明りや結びの地
金沢市  志奈 禮子
天上の紺を自在に鳥渡る
大垣市  棚橋 正恵
入選
秋雨や町突き抜ける救急車
大垣市  日比野友子
月天心ねむれぬ窓の尚白く
大垣市  秋山くに子
藩侯の廟一群の曼珠沙華
越谷市  山本 鉄也
残照に燃ゆる輪中の曼珠沙華
養老郡養老町  田中 秀子
健やかに菊に明け暮れ世事うとき
大垣市  森川きよ子
天高し皆畏みて地鎮祭
大垣市  伊藤 京子
秋深し水都の城に雨を聴く
名古屋市  中山 貴司
ほころびも菊で繕ふ菊人形
一宮市  浅野 文子
立待の月にほぐるゝ旅疲れ
一宮市  坂野真砂子
翁送る木因像に落葉かな 
西尾市  水頭うた子
学び舎に沿ひたる川の尾花かな
大垣市  竹内 秀仁
張り替へし障子に映す指狐 
安八郡神戸町  高橋  泰
コスモスや尼僧の訛やはらかく
安八郡神戸町  高橋  泰
秋風の吹き抜けてゆくむすびの地
安八郡神戸町  高橋日出美
川沿ひの句碑を巡りて秋惜しむ
安八郡神戸町  高橋日出美
飛び立てば驚く数の稲雀
大垣市  大橋庄一郎
仲秋の街にふんばる電波塔
大垣市  林田 好子
紅葉狩ころばぬ先の杖拾ふ
大垣市  矢橋 郁子
稔り田を巡り献体の父還る
大垣市  今津 絹代
秋の蛾を畳に拾ふ夜念佛
大垣市  三宅ヒサヱ
選者吟
伊吹嶺へ日照雨の移る蛤塚忌
由乃


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