■カミツレ■
(キク科)
[採取と調整]
カミツレはヨーロッパ全土で愛用されているハーブです。その歴史は約4000年前にも遡り、今なお人々の生活に生きています。花の形はマーガレットに似ていますが、黄色い花芯がこんもりと盛り上がっており、頭花の周辺は白く細長い舌状花からなっています。5月〜7月、開花とともに林檎そっくりの甘酸っぱい香りを放つところから、「大地の林檎」といった意味の学名を与えられています。ドイツなどの寒い地方ではドイツカミツレ(ジャーマン種)が、イギリスではローマンカミツレ(ローマン種)が使われています。芝生状のローマンカミツレは現在もイギリスの庭園の石の椅子に植えられ、座ると甘酸っぱい香りが楽しめます。17世紀以前は香りのカーペット(芝生)にもなっていました。ここで扱うカミツレはジャーマンカミツレのことを指し、茎が垂直上に伸びた60〜70cm程のものをいいます。ローマン種に比べ、ジャーマン種はより多くの精油が含まれています。このように古くからヨーロッパの家庭に備えられてきたカミツレは、お風呂に入れれば身体をくつろがせ、また肌を滑らかにします。その他、ハーブティにして煎じて飲んだりと、人々の生活に無くてはならないハーブと言えるでしょう。