▼ センキュウ ▼
   (セリ科)



▽ 薬効と用い方 ▽


 漢方で婦人病の要薬とされていますが、補血調経の作用があります。補血作用は当帰ほど強くなく、また、単独で用いても効き目はありません。当帰熱地黄、党参と配合した「四物湯」とするとき、初めて補血強心の効き目が出てきます。血を補い、血液の循環をよくする目的でセンキュウは必要な生薬です。また、多くの婦人の月経不順にも使用され、薬理実験では、血管を拡張して血液の流れを正常にして、血液の循環をよくすることが知られています。冠状動脈硬化症の心臓病による狭心症にも応用します。
 産後の出血、痔出血、貧血にはセンキュウ、甘草、艾葉各3g、当帰、シャクヤク各4g、地黄6gを水0.3リットルで煎じて、かすをとり去り、アキョウ3gを加えて加熱し、アキョウが溶けたら、1日3回、温かいうちに服用します。
 センキュウの葉または苗は、神農本草経の上品に収載されています。これを久しく服用していると仙人の境地に通じるようになれるとあります。
 おもな効用は、激しいせきこみに用いています。日本でも伊吹山麓に栽培されているセンキュウは、根茎の肥大がなく、ただ地上部が繁茂するため、これを刈りとって、浴剤としていますが、薬剤としての利用法も、今後研究する必要があります。

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