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令和5年度
大会入選句集

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芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 入選作品
◆ 令和5年度 事前投句の部 [3句1組] 正賞

正賞
八月や十指使いて鶴折りし
 群馬県 深沢 頼子
銀漢へ漕ぎ出す小舟蛤塚忌
 秋田県 和田  仁
笑はなくなり少年の昼寝覚
 東京都 山月  恍
子の耳の光に透ける合歓の花
 三重県 川合いつ子
黒南風や座して進まぬ畑仕事
 岐阜県 福田木綿子
発掘の穴の底まで油照
 神奈川県 塚本 治彦
折鶴のまぶし晩夏のたなごころ
 愛知県 山中多美子
姉の手をぎゅつと握るや大花火
 岐阜県 村瀬 充夫
伊吹嶺へかかる笠雲蛤塚忌
 岐阜県 水上れんげ
囮鮎替へて深瀬に挑みけり
 岐阜県 村山 恭子
十二月八日音無き駅ピアノ
 愛知県 中根由起子
天高し腹で持ち上ぐ大太鼓
 岐阜県 種田 昌史
故郷の溜りなつかし冷奴
 岐阜県 宇佐美昭子
時雨忌や切れて久しきパスポート
 埼玉県 木下 洋子
涼風や芭蕉は今も旅にあり
 滋賀県 城  巖
式部の実音符となりて落ちにけり
 栃木県 竹田しのぶ
五月雨円空仏の目に涙
 岐阜県 後藤まり子
水中花この世へ泡を吐きながら
 三重県 向井 泰子
簡単に沈みたくない水中花
 三重県 向井 泰子
青あらし被爆電車のなほ走る
 富山県 不破 元之

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