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◆ 平成18年4月度
投句総数 681句
選者 :河西 かつら
特選 |
花紀行夫唱婦随のひと日かな |
大垣市 若園 博 |
風の日の赤き自転車新入生 |
不破郡垂井町 中嶋 笑子 |
十万石城押し上げて花の雲 |
大垣市 森川きよ子 |
秀逸 |
村の子に道草誘ふ猫柳 |
大垣市 今津 絹代 |
廃校の終の校歌や金鳳華 |
大垣市 今津 正元 |
春祭子供歌舞伎の泣きどころ |
大垣市 越田 みや |
買われゆく雛鳴き止まず春祭り |
安八郡神戸町 武藤 利充 |
芽柳のかすめる川面盥舟 |
岐阜市 原口 洋子 |
蕉像の背な打つ雨や花三分 |
大垣市 五十嵐英夫 |
橋桁に来ては崩るる花筏 |
養老郡養老町 田中 純一 |
たらい舟掠めて翔べり初つばめ |
大垣市 野村 和男 |
浮きあがる亀の背中に花いかだ |
各務原市 清水 雅子 |
合併に消えし地名や金鳳華 |
大垣市 今津 正元 |
入選 |
水草生ふ輪中の水路淙々と |
大垣市 野村多佳子 |
つちふるや目ぐすりこぼす膝の上 |
大垣市 尾関 逸子 |
ものの芽やこんな明るい空がある |
大垣市 二村かず枝 |
故郷の米もて炊けり嫁菜飯 |
瑞穂市 柴田 澪 |
連翹や園児等の列すぐ乱れ |
瑞穂市 柴田 澪 |
花万朶川灯台の旅愁かな |
羽島市 松永 良江 |
雨雫こぼす桜やまだ三分 |
大垣市 佐竹 葉子 |
草餅や記憶の母は襷がけ |
大垣市 今津 絹代 |
梅香る指しなやかに野点かな |
揖斐郡大野町 藤田 涼子 |
本陣は三和土の冷ゆる初つばめ |
羽島市 山本 齋 |
雪月花詠い踊りて春の宴 |
大垣市 子安美知子 |
翁句碑めぐる小雨の花堤 |
大垣市 宮川としを |
一夜さの雨の上りし四温晴 |
大垣市 町野眞佐子 |
分校に新任教師春の風 |
山形県米沢市 木村 正子 |
初燕一気に越ゆる堰の波 |
大垣市 中井 君子 |
花筏うず巻き流る句碑の川 |
大垣市 川瀬喜梅古 |
木々芽吹き句碑の水辺の華やげり |
養老郡養老町 田中 秀子 |
朱の橋も貝殻橋も花の中 |
大垣市 米山 方士 |
満開のうめになごりの雪が降る |
大垣市 稲川なみ子 |
投句への道五百歩や花の雲 |
大垣市 久富キヌエ |
選者吟 |
青き踏む流れは遠くまで光り |
かつら |