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◆ 平成18年8月度
投句総数 518句
選者 :柴田 由乃
| 特選 |
| 指入れて蝉穴温きむすびの地 |
| 名古屋市 後藤 春子 |
| 篝火の火の粉舞ふ川流燈会 |
| 大垣市 和田千鶴子 |
| 田を祀る幣靡かせて青田風 |
| 大垣市 柳瀬 庄次 |
| 秀逸 |
| 涼しげや小船川面に波がしら |
| 大垣市 米山 嘉治 |
| たどり着き樹下に汗拭くむすびの地 |
| 桑名市 松井 轍郎 |
| 芭蕉祭伊吹の風が踊り吹く |
| 大垣市 石原ふじゑ |
| 湧水の水音涼し城下町 |
| 大垣市 中山あや子 |
| 母撃って児の水鉄砲逃げ出せり |
| 安八郡安八町 岩田 正巳 |
| 車椅子かなかなしぐれへ押し出しぬ |
| 安八郡安八町 旭野 和子 |
| 木洩日の揺らぐ清水を掬びけり |
| 大垣市 村田 通夫 |
| 水門川万燈流しの灯を追ひて |
| 大垣市 早崎美弥子 |
| 端居して膝へ来し児とじゃんけんぽ |
| 大垣市 田村 一子 |
| 傘ぬちに蝉のとびこむむすびの池 |
| 大垣市 菱田 佳花 |
| 入選 |
| 城攻めの烏群れとぶ夕焼けて |
| 大垣市 秋山くに子 |
| 炎昼や義士の碑薩摩向きて建つ |
| 大垣市 秋山くに子 |
| 水郷の野に芳しき百合の花 |
| 大垣市 松岡 正 |
| 藻にからむ蛇の骸も晩夏かな |
| 各務原市 清水 雅子 |
| もちの葉に空蝉数多結びの地 |
| 各務原市 清水 雅子 |
| 大西日師弟数歩の別離の間 |
| 桑名市 松井 轍郎 |
| 夕長し川灯台の点りても |
| 桑名市 松井 轍郎 |
| 白雲のどれも動かず日の盛り |
| 大垣市 森川きよ子 |
| 紅の花ひだりめ不動奇瑞佛 |
| 大垣市 伊藤 鈴子 |
| 湧水にコップ添えられ百日紅 |
| 大垣市 清水 遥子 |
| 羽根ひとつ落として巣立つ鴉の子 |
| 瑞穂市 広瀬 節子 |
| 秋茄子の彩を深めて雨上がる |
| 大垣市 森 芳昭 |
| 芭蕉像囲み熊蝉鳴き競ふ |
| 稲沢市 渡辺 茂 |
| 夏休み城ある子らの写生帳 |
| 稲沢市 渡辺 茂 |
| 踊り果つよりの水音水の町 |
| 大垣市 米山 方士 |
| 猛暑来て十万石の鯱喘ぐ |
| 大垣市 竹内 若子 |
| ほほづきに隠れておわす六地蔵 |
| 大垣市 杉山よし子 |
| 小農のあわれ旱へバケツ水 |
| 大垣市 田村 久夫 |
| 口あけて鯉の寄り来る終戦日 |
| 大垣市 菱田 佳花 |
| さりげなく風の秋めく芭蕉像 |
| 大津市 羽野 和幸 |
| 選者吟 |
| 新涼や子に遊ばるる翁像 |
| 由 乃 |

