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◆ 平成21年7月度
投句総数 731句
選者 :大堀 武直
特選 |
日本を託せそうなる日焼の子 |
大垣市 川瀬 幸子 |
かき氷自分でつくれば山もりだ |
大垣市 馬場亮輔(小五) |
地球儀にぽいと被せる麦稈帽 |
大垣市 矢橋 郁子 |
秀逸 |
足もとを風と抜けゆくつばくらめ |
大垣市 藤井美奈子 |
地に雨を得てより処暑の風おぼゆ |
揖斐郡池田町 幸田 フミ |
夕焼に声まで染まり子ら帰る |
安八郡神戸町 高橋 泰 |
湿原やちぎれて迅き夏の雲 |
大垣市 村田 通夫 |
球審の拳骨空へ雲の峰 |
大垣市 若園 博 |
水打ってあり呼び鈴をかるく押す |
大垣市 清水登美子 |
とんぼがねゆびにとまったともだちだ |
大垣市 高橋黎(小五) |
アジサイは色とりどりの笑顔だな |
大垣市 早藤暢大佳(小五) |
夏の風集めて園児睡りゐる |
大垣市 横井 明克 |
サルビアを咲かせ元気な子を育て |
兵庫県伊丹市 山地美智子 |
入選 |
酒塚や酒匂ふかに蟻走る |
大垣市 坪井 克枝 |
箒持つ巫女の緋袴青葉風 |
大垣市 野村多佳子 |
緑蔭に開く古地図や結びの地 |
各務原市 清水 雅子 |
雲わけて琥珀いろなり梅雨の月 |
大垣市 吉川つや子 |
梅雨の客雨の匂いを運び来る |
養老郡養老町 宮沢志貴婦 |
短夜や一泊二日の里帰り |
安八郡神戸町 高橋日出美 |
汗くさき人と日暮れの立ち話 |
不破郡垂井町 多和田敦子 |
夫の分生きて茅の輪をくぐりけり |
不破郡垂井町 臼井 梅乃 |
かまくらじむかしのひともあせかいた |
大垣市 のばたまほ(小二) |
文月や流るるごとき女文字 |
大垣市 伊藤 英司 |
季節でね元気があるぞ夏くんは |
大垣市 二村卓実(小五) |
まわりがね梅雨から夏に変ってく |
大垣市 大岡美雪(小五) |
つばめさん雲のなみだを運んでく |
大垣市 西脇志保(小五) |
白蛾舞ふ住吉神社の透かし窓 |
愛知県岡崎市 小木曽みえ子 |
吊されて風鈴たちまち風にのり |
大垣市 新町 恵子 |
老鴬や屋根の剥れし鐘撞き堂 |
大垣市 平野 純子 |
蕉翁の遠眼差しに雲の峰 |
静岡県岡崎市 戸松つたへ |
雨宿り背に凌霄の花明り |
大垣市 平尾 直子 |
簾越しに声かけ合ひて住む暮らし |
大阪府門真市 左海 和子 |
健やかに母は八十路の更衣 |
北海道小樽市 大橋 宮子 |
選者吟 |
巨大なるダイヤの指輪夏の空 |
武直 |