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◆ 平成22年2月度
投句総数 619句
選者 :西 連山
| 特選 |
| 幾山河こえて卆寿の春祝ふ |
| 大垣市 川口千代子 |
| 夜行バス雪の新宿遅れ着く |
| 兵庫県神戸市 蔵田 博 |
| 年惜しむ来るは還暦急ぎ足 |
| 安八郡神戸町 斉藤美津子 |
| 秀逸 |
| 鉈彫りの仏の笑みや初明り |
| 東京都 関戸 信治 |
| 貝の口ふっとゆるびて寒明ける |
| 北海道小樽市 大橋 宮子 |
| 在るがまま生きて脇役去年今年 |
| 大垣市 鶴田 信子 |
| 夜詩の曲流れるような湖小春 |
| 大垣市 菅野美代子 |
| 迫り来る定年の影冴え返る |
| 愛知県豊田市 伊藤 泰孝 |
| 梅の香や一輌電車走り去る |
| 大垣市 伊藤 新 |
| 芽起しの雨にけぶれる川灯台 |
| 愛知県東海市 加藤 行恵 |
| 職さがし捨てて炬燵の句三昧 |
| 大垣市 畑 正良 |
| 笙の音に入学祈願の祝詞和す |
| 安八郡安八町 棚橋嘉代子 |
| 順番に赤子を抱く初座敷 |
| 各務原市 清水 雅子 |
| 入選 |
| 大ぜいでおせち料理を食べつくす |
| 大垣市 森本衣美(中一) |
| 元日に目覚めてみると雪げしき |
| 大垣市 山田直哉(小五) |
| 陽だまりに角切り終へし鹿の群れ |
| 瑞穂市 中井 一郎 |
| 赤色灯クレンにともる冬銀河 |
| 揖斐郡池田町 五十川直靖 |
| 大垣へ春を探しにいざ出陣 |
| 愛知県名古屋市 井駒 彩 |
| 街角のポストに今朝の雪帽子 |
| 安八郡神戸町 高橋日出美 |
| あさごはんうみのにおいのあおのりだ |
| 大垣市 にしだちさ(小一) |
| 雑炊の配膳終えて祖母になる |
| 大垣市 説田 祐子 |
| なぞ掛けの虎に徳利の絵の賀状 |
| 不破郡垂井町 竹並 朋喜 |
| 深々と車掌の一礼初電車 |
| 養老郡養老町 上村 砂子 |
| 母の忌や枝そのままに梅の花 |
| 大垣市 石田 和夫 |
| 小寒の日向譲らず老の猫 |
| 大垣市 澤邉 邦雄 |
| 紅梅の蕾ふくらむ通学路 |
| 大垣市 宮川 昭三 |
| 鴨の湖見渡す岸のレストラン |
| 大垣市 島岡 嘉明 |
| 数多来て一樹に籠る寒雀 |
| 大垣市 多和田一徳 |
| 餅花のゆるる厨の太柱 |
| 愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
| 雪吊りに景色一際老の松 |
| 大垣市 澤邉 邦雄 |
| お年玉母のサイフがへっていく |
| 大垣市 蒔苗 紗南 |
| 美濃信濃嶺を連ねて冴え返る |
| 千葉県柏市 清水 幸男 |
| 老いてなほ赤が好きなり寒椿 |
| 大垣市 岡田あや子 |
| 選者吟 |
| 虎落笛句友また去る俳句町 |
| 連山 |

