HOME > 十六万市民投句 入選作品 > 平成22年11月度 一般の部
随時募集
← 一覧へ戻る
十六万市民投句 作品
◆ 平成22年11月度 一般の部

投句総数 1,606句・一般投句数 470句・小中学生投句数 1,136句
選者 :長野 美代子
特選
秋収むひとりひとりの笑い皺
大垣市  川瀬 幸子
白菜を括る藁しべ短かくて
安八郡神戸町  木幡 美幸
天高し少年明日へボール蹴る
大垣市  伊藤 京子
秀逸
四阿で今一度取る草じらみ
養老郡養老町  重金 英男
藁屑の刈田数多の鳥が来て
大垣市  多和田一徳
一燈の川面に揺れてそぞろ寒
大垣市  高木 豊子
一灯に新米の湯気揺れのぼる
埼玉県熊谷市  中山あや子
雲割りて日矢一瞬の照紅葉
不破郡垂井町  久保田紘義
落葉踏む音のみ神の森静か
大垣市  佐竹 幸子
小春日や猫あくびする藁蓆
大垣市  中井 君子
菊冷えや風呂の目盛りを一度上げ
大垣市  大井 公夫
川燈台見上げさくりと落ち葉踏む
愛知県刈谷市  中斎ゆうこ
やかん手にもてなす飛騨の濁り酒
愛知県岡崎市  鈴木 正紘
入選
サックスの音色やはらか夕月夜
大垣市  寺本 邦子
秋風に住吉灯台見へ隠れ
大垣市  北浦 典子
明け透けの話にはずむ茸飯
各務原市  神戸真砂子
佇めばたちまち風の薄原
大垣市  大西 誠一
踏み込んで蔓引き寄せる鳥爪
不破郡垂井町  富田 実郎
むすびの地句碑をめぐりて落葉ふむ
京都府綾部市  大志万春恵
東京へ送る富有柿磨きけり
大垣市  田村 一子
盆栽を陽に向けおりて小春かな
大垣市  杉山ちかこ
落日の光となりぬ秋の蝶
不破郡垂井町  鈴浦さだ子
花梨の実活けてくるりとそっぽ向く
大垣市  川瀬喜梅古
一舟を洗う川波野分後
愛知県豊川市  馬場 英子
藤の実の垂れるベンチや堀の風
愛知県豊川市  吉田さち子
鳴きながら川藻ふれゆく石たたき
大垣市  神野 武彦
夕暮の風のごとくに雪蛍
大垣市  藤井 正勝
里山の風の連れ来し秋あかね
大垣市  日比野友子
畦行くや刈ったばかりの田の匂ひ
大垣市  森  芳昭
縁先に風と来てゐる小鳥かな
大垣市  春日井 博
掃き寄せる小石に混じる団栗も
大垣市  棚橋みさを
少年の俳句相撲や鳥渡る
長野県安曇野市  曽根原幸人
秋の果て行きつく先に石仏
福岡県田川郡添田町  成松 義紀
選者吟
終の彩とどめつ冬へまっしぐら
美代子


↑ページトップへ