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◆ 平成22年12月度 一般の部
投句総数 2,697句・一般投句数 540句・小中学生投句数 2,157句
選者 :柴田 由乃
特選 |
神木の大いなる影水澄めり |
千葉県柏市 逸見 真三 |
障子貼る婦唱夫随の一日かな |
大垣市 安田 直隆 |
杖よりも低く婆来る報恩講 |
不破郡垂井町 多和田敦子 |
秀逸 |
顔洗ふ水の硬さや冬来たる |
大垣市 名和 永山 |
鍵の手の濠の日溜り鴨遊ぶ |
栃木県宇都宮市 加茂都紀女 |
菊石の根締め明るき実南天 |
大垣市 田村 一子 |
寒鰤をにぎる手際も妻なりし |
大垣市 多和田一徳 |
一茶忌やまろびて遊ぶ雀どち |
大垣市 伊藤 英司 |
小春日や睡魔ガラス戸越しに来る |
大垣市 宮脇眞壽夫 |
繋がれし舟に弾みし寒雀 |
不破郡垂井町 服部 綾美 |
来年は大型店となる刈田 |
大垣市 棚橋みさを |
嚏して一家団欒笑の輪 |
大垣市 中井 君子 |
小春日や尼僧に説かる来迎図 |
大阪府門真市 左海 和子 |
入選 |
住み古りて一人暮しの隙間風 |
大垣市 高橋 智静 |
片時雨川灯台は照ってをり |
大垣市 藤井美奈子 |
舎利堂へ紅葉明かりの赤き橋 |
大垣市 棚橋 昭子 |
手も足も笑う赤児に天高し |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
草じらみ付けて奉仕の夫帰る |
大垣市 竹中輝美子 |
桜紅葉の下に俳聖像立てり |
静岡県静岡市 石 儀子 |
国宝の城に雪吊り緩み無し |
大垣市 森川きよ子 |
ひとときを憩えばさくら紅葉散る |
大垣市 米山 方士 |
しろがねの湖に水尾引く離れ鴨 |
養老郡養老町 田中 秀子 |
来ては鳴き去りて又来る鵙の声 |
大垣市 鶴田 信子 |
喜寿と云ふよはひに遊ぶ雪ぼたる |
不破郡垂井町 戸倉 照子 |
鮒大根は輪中育ちの食文化 |
大垣市 村田 通夫 |
読みさしのページ温めし冬日かな |
安八郡神戸町 高橋 泰 |
松風や秋色深き大垣城 |
神奈川県小田原市 市川 義次 |
若衆の叱られてゐる松手入 |
大垣市 末守 節子 |
どの石もほのかな温み萩枯るる |
養老郡養老町 宮沢志貴婦 |
銀杏散る煉瓦の倉に酒睡り |
不破郡関ヶ原町 蒔田 孝子 |
エスコートされて勤労感謝の日 |
大垣市 若園 博 |
色に彩重ね里山秋深む |
大垣市 安田 敏子 |
クリスマスケーキ酔漢には重し |
兵庫県神戸市 蔵田 博 |
選者吟 |
年の瀬の掃除日和を養生す |
由乃 |