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十六万市民投句 作品
◆ 平成23年1月度 一般の部

投句総数 2,077句・一般投句数 413句・小中学生投句数 1,664句
選者 :大橋 庄一郎
特選
離職後は妻が上司よ冬日和
不破郡垂井町  服部 真六
落葉掃き濡れし一枚手で拾ふ
大垣市  矢橋 郁子
ふる里が恵方や母の居るかぎり
大垣市  大井 公夫
秀逸
年用意子供任せの年となり
大垣市  松野 孝子
雪降りてもの皆清くなりにけり
和歌山県御坊市  森川 博文
白菜の畝白ければ息もまた
大垣市  今津 正元
若水汲む名水百選宮の井戸
大垣市  伊藤 英司
年新た癒へし征爾のシンフォニー
大垣市  秋山くに子
懐しや恩師手書きの年賀状
養老郡養老町  田中 秀子
振袖を親から子へに成人の日
大垣市  若園  博
おいと言ふ便利な呼び名春が来る
大垣市  町野眞佐子
まだ壁に添わぬ丸みの初暦
大垣市  今堀 典子
ジーパンの穴もファッション新成人
大垣市  早崎美弥子
入選
雪起し我が家の居間もゆるがしぬ
安八郡神戸町  早津 郁男
奧飛騨の宿の夕餉は掘炬燵
安八郡神戸町  早津 郁男
子供等の九九を数へる柚子湯かな
大垣市  大西 誠一
着ぶくれて姿見すらも笑ひけり
大垣市  名和 永山
山眠る峠の茶屋も閉ざされて
大垣市  竹中輝美子
時雨るるや碑の字うすれし天守跡
大垣市  鶴田 信子
侘助の一輪ひらく茶室かな
大垣市  川瀬喜梅子
寺町のあの音この音の除夜の鐘
大垣市  浅野 君代
亡き母の着物をまとふ女正月
大垣市  今津喜代子
御手洗の清き水音淑気満つ
養老郡養老町  田中 英香
旧知みな賀状の束の中に老ゆ
大垣市  川瀬 幸子
句碑の文字なぞる指先冬ぬくし
大垣市  久保田紘義
雪うさぎ赤い実残こし姿消す
大垣市  菅谷 美樹
看とる日日看とらるる日日去年今年
大垣市  若園  博
冬温し背負へばすぐに眠る嬰
大垣市  下村 常子
得意礼目先に並べ歌留多会
大垣市  早崎美弥子
七種の粥の温もり家族愛
大垣市  村田 桃村
保育所に母待つ子らや冬夕焼
大阪府門真市  左海 和子
鏡には素顔を見せて初化粧
兵庫県伊丹市  山地美智子
雪の道人の足跡小刻みに
福岡県田川郡添田町  成松 義紀
選者吟
捨てるには惜しき絵や字の古暦
庄一郎


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