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◆ 平成23年8月度 一般の部
投句総数 792句・一般投句数 512句・小中学生投句数 280句
選者 :大堀 武直
特選 |
白もまた燃ゆる色なり沙羅の花 |
愛媛県松山市 金子真由美 |
末っ子の一番に来て西瓜食ぶ |
大垣市 安田 直隆 |
天に星地には万灯ひろしま忌 |
広島県広島市 垣 和子 |
秀逸 |
骨太の母の血筋や立葵 |
大垣市 大西 誠一 |
母刀自の昼寝の額の週刊紙 |
愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
新涼や吉良の荒塩焼魚 |
大垣市 秋山くに子 |
いらっしゃい丁度西瓜を切ったとこ |
大垣市 川瀬 幸子 |
川を蹴り岩を飛び越す飛騨の鮎 |
大垣市 横井 明克 |
甚平を脱ぎて重たき喪服着る |
大垣市 早崎美弥子 |
会話ふと途絶える昼寝上手かな |
大垣市 大井 公夫 |
西瓜割る音に古里ありにけり |
大垣市 永井田鶴子 |
黙黙と花殻摘みし菖蒲守 |
大垣市 野々垣貞子 |
雲の峰別れはいつも手を上げて |
大垣市 矢橋 郁子 |
入選 |
木漏れ日に羽光らせる蜻蛉かな |
東京都千代田区神田佐久間町 中野 達也 |
ねんごろに仕上げてありぬ蟻地獄 |
愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
万緑に沈む伽藍や鳶の舞ふ |
大垣市 坪井 克枝 |
まだしばし上り坂なり木下闇 |
大垣市 西田 郁雄 |
炎昼や猫のひしゃげる台所 |
東京都世田谷区桜丘 関戸 信治 |
どこからか二胡の音色や夜の秋 |
大垣市 伊藤 英司 |
万緑の張り根踏みゆく熊野古道 |
不破郡垂井町 北村 照子 |
空蝉の葉先に力抜かぬまま |
大垣市 田中 雅子 |
二階まで届けゴーヤのあみだくじ |
大垣市 所 沙紀 |
隣から鈴虫の声ト長調 |
大垣市 櫻井 智子 |
鮎はねて木曽三川の夜明けかな |
不破郡垂井町 戸倉 照子 |
穏やかに暮れゆく山河終戦日 |
大垣市 新町 恵子 |
一人居の表札傾ぐ大暑かな |
大垣市 末守 節子 |
水中花育てるように水替える |
大垣市 森 芳昭 |
背番号無き選手らの炎暑かな |
大垣市 大井 公夫 |
水草生ふ水美しく流れけり |
大垣市 町野眞佐子 |
空蝉のざんげするかに背を曲げて |
大垣市 田村 一子 |
ひとすじの流るる汗も言葉なり |
大垣市 矢橋 郁子 |
憲法の本の小口に蚊が止まる |
愛知県岩倉市 石川 順一 |
幣揺れて神事待ちたる代田かな |
愛知県岡崎市 鈴木 正紘 |
選者吟 |
ヒロシマナガサキフクシマ夏果てず |
武直 |