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十六万市民投句 作品
◆ 平成23年9月度 一般の部

投句総数 1,297句・一般投句数 461句・小中学生投句数 836句
選者 :田中 青志
特選
雲一つなくて濃尾に稲の花
大垣市  今津 正元
ひぐらしの山震わせつ暮れにけり
大垣市  草野 恵子
遠くほど光る大河や野分あと
大垣市  神野 武彦
秀逸
落し水夕日の色も落しけり
大垣市  川瀬 幸子
盆過ぎて六帖の部屋大きけり
大垣市  北浦 典子
とんぼうの恋を育てて水門川
大垣市  子安 浪子
新涼や猫しなやかに垣抜ける
大垣市  伊藤 京子
ふるさとの人みな遠し鰯雲
安八郡神戸町  高橋日出美
近道は昔のままに猫じゃらし
安八郡神戸町  高橋  泰
新涼や写経の筆の手に馴染み
大垣市  槌谷 了子
朝露の葱一列の青さかな
大垣市  永井田鶴子
豊の秋桝目はみ出す農日記
大垣市  棚橋みさを
一時間に電車一本秋暑し
大垣市  宮脇眞壽夫
入選
理容師のさはやか笑顔大鏡
大垣市  名和 永山
初風や白布解かれし墓一基
大垣市  野村多佳子
村護る火の見櫓も夕焼けり
不破郡垂井町  児玉 信子
帰省子のハミング聞こゆ長湯かな
大垣市  大西 誠一
背丈伸ぶ子の声大き野分晴
不破郡垂井町  中嶋 笑子
笹百合や一等卆の日露の碑
不破郡垂井町  江崎 真一
炎天に遅れて一人下校の子
大垣市  川瀬スマ子
蓮ひらく水の匂ひを低く置く
大垣市  子安 正樹
和菓子屋の格子素秋の風とほる
大垣市  秋山くに子
足元に落蝉二つ城の道
大垣市  米山 方士
一杓の水飲む午後の噴井かな
愛知県名古屋市  安食多津子
名水も一品となり秋の膳
神奈川県横浜市  金子 きよ
ヘルメット被る案山子の目に力
不破郡垂井町  久保田紘義
後送りせし用ひとつ秋暑し
大垣市  大井 公夫
穂ばらみし棚田にやさし秋の風
不破郡垂井町  木  稔
かなかなや昨日と違ふ風吹いて
不破郡垂井町  北村 照子
戻ること出来ぬ齢や鳳仙花
不破郡垂井町  臼井 梅乃
叱られて裏口で見し天の川
大垣市  加藤 祐子
夢はまだ夢のままなり天の川
大垣市  清水登美子
雨上る命七日の蝉しぐれ
大垣市  久富キヌエ
炊きたての飯に地玉子敬老日
福井県鯖江市  三ッ山ひろし
叶はざることも青春夏の雲
愛知県豊田市  城山 憲三
選者吟
嵐去る玲瓏として月ありぬ
青志


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