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◆ 平成24年6月度 一般の部
投句総数 1,578句・一般投句数 682句・小中学生投句数 896句
選者 :大堀 武直
| 特選 |
| 早苗饗や下座に薬売りもゐて |
| 愛知県豊田市 城山 憲三 |
| 井戸あれば井水に触れて街薄暑 |
| 愛知県蒲郡市 牧野多絵子 |
| 鳶の輪の半円かくす若葉山 |
| 大垣市 坪井 克枝 |
| 秀逸 |
| 新樹光買ふをためらふ恋みくじ |
| 神奈川県鎌倉市 丹波 洋一 |
| 蒼天にこだわりのなき柿若葉 |
| 羽島市 松永 良江 |
| 三代目継ぐ製茶場の新茶かな |
| 不破郡垂井町 木しげ乃 |
| 動かざる一点が牛青田風 |
| 愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
| 夏の雲外科医はっきり物を言う |
| 東京都世田谷区 関戸 信治 |
巣つばめや のひとすじ風にゆれ |
| 大垣市 佐藤すみ子 |
の芽を摘み蒼穹に枝返す |
| 大垣市 大西 誠一 |
| 武田菱かかぐ味噌屋の土間涼し |
| 大垣市 田中 雅子 |
| 城門といふ薫風の出入口 |
| 愛知県名古屋市 柴田 良二 |
| 人が来てふわりと座る梅雨晴れ間 |
| 福井県福井市 三ッ山しげこ |
| 入選 |
| 割算のあまりが出るや蔦茂る |
| 大垣市 名和 永山 |
| 万緑の影を漕ぎゆく棹の音 |
| 大垣市 今津 正元 |
| 味噌倉へ細き木の橋遠青嶺 |
| 東京都世田谷区 関戸 信治 |
| 満身にみどりを浴びて城仰ぐ |
| 山県市 浅野比奈子 |
| 麋城とや音なくこぼる樟の花 |
| 大垣市 多賀 保乃 |
| 山車倉の横に氏神風薫る |
| 三重県四日市市 大堀 祐吉 |
| 投げ出せる足に若葉の影揺るる |
| 三重県四日市市 村田佐和子 |
| たもとおる水の都や旅薄暑 |
| 石川県加賀市 新家 彰子 |
| 外濠の川面つらなる夜店の灯 |
| 大垣市 澤井 国造 |
梅雨近し鏝跡のこる大醒![]() |
| 大垣市 秋山くに子 |
| 読経にまじる鳥声夏座敷 |
| 大垣市 岡田あや子 |
| ただ母に謝りたくてバラ供う |
| 静岡県静岡市 内藤 知宏 |
| 清流に影流されず濃紫陽花 |
| 不破郡垂井町 上田 久恵 |
| 芭蕉翁の歩みし道や若葉風 |
| 愛知県名古屋市 小松とみゑ |
| 青梅や雲の垂れたる日を重ね |
| 安八郡輪之内町 野村 照子 |
| 老いといふ折目を伸ばし更衣 |
| 大垣市 宮脇眞壽夫 |
| 黄河ほど濁る用水代田掻き |
| 大垣市 田村 久夫 |
| 初夏やはせをの矢立乾きゐて |
| 石川県加賀市 笹次 和子 |
| 緑蔭に光るハリヨの影を追ふ |
| 岐阜市 水谷千津子 |
| そよぎにはまだ加わらず今年竹 |
| 福井県福井市 三ッ山ひろし |
| 選者吟 |
| 男涼しネクタイと云ふ枷なくて |
| 武直 |


のひとすじ風にゆれ
の芽を摘み蒼穹に枝返す