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十六万市民投句 作品
◆ 平成24年8月度 一般の部

投句総数 1,042句・一般投句数 473句・小中学生投句数 569句
選者 :大堀 武直
特選
手に触れしものを枕に三尺寝
福井県福井市  三ッ山ひろし
百咲いて百の向きあり花木槿
養老郡養老町  田中 秀子
風死すや町屋の柱手斧あと
大垣市  田中 雅子
秀逸
歯車の狂ひそうなる残暑かな
大垣市  田村 久夫
白日傘濃き影連れて歩きけり
大垣市  鶴田 信子
遠雷や湖にはみだす茶房の灯
大垣市  佐藤すみ子
倒れたるままに咲き継ぐ銭葵
養老郡養老町  上村 砂子
微笑みも言葉の一つ夏暖簾
東京都世田谷区  関戸 信治
南風吹くや灯り小暗き漁師宿
大垣市  伊藤 有紀
天守にて合戦語る青葉風
三重県津市  上杉 津夜
パセリ摘む今朝幸せのひとにぎり
大垣市  清水登美子
搦手は蝉の根城となりにけり
愛知県岡崎市  鈴木 正紘
兄事せし人は天界夕端居
愛知県名古屋市  岩田  勇
入選
緑陰で果てるともなく立ち話
安八郡神戸町  早津 郁男
盆をどり間の手待って輪に入り
大垣市  名和 永山
時知らす一両電車や田草取り
大垣市  北浦 典子
偕老の時を忘れて端居かな
大垣市  杉山よし子
脚長きサッカー少年夏めきぬ
不破郡垂井町  中嶋 笑子
自販機の明かりに集ふ守宮かな
大垣市  藤井美奈子
朝焼や自動撞木の鐘ひびく
大垣市  藤井 正勝
猛暑日の家長の言葉きつくなり
大垣市  川合 清子
母の手の温みの今も蛍の夜
安八郡神戸町  後藤 和朗
ふる里は無沙汰がちなる雲の峰
不破郡垂井町  臼井 梅乃
足音を聞きて寄り来る金魚かな
揖斐郡大野町  藤田 涼子
図書館にサイレン響く終戦日
大垣市  森川きよ子
羅や折目正しき裾さばき
大垣市  秋山くに子
晩年の夢は大きく遠花火
大垣市  中山あや子
禅寺の門扉あけあり沙羅の花
愛知県稲沢市  冨田 照代
蛍火の闇に描きし草書かな
愛知県尾張旭市  古賀勇理央
癌告知の八十路の痩躯風涼し
大垣市  伊藤 英司
砲丸を放つ雄叫び雲の峰
大垣市  矢橋 郁子
空襲を語り継ぐ会蝉時雨
大垣市  木村 一句
独り居を吹き抜く風や冷奴
愛知県岡崎市  鈴木 正紘
選者吟
すててこやごろ寝名人自称して
武直


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