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◆ 平成28年9月度 一般の部
投句総数 2,261句・一般投句数 641句・小中学生投句数 1,620句
選者 :長野 美代子
特選 |
隠国の如き静寂や小望月 |
大垣市 宮脇 和子 |
小鳥くる窓ある封書すかし見る |
大垣市 秋山 くに子 |
マネキンの着せかへられて秋暑し |
大垣市 宮脇 和子 |
秀逸 |
大夕立あの児は家に着いたやら |
大垣市 佐竹 余史美 |
織姫の恋路邪魔する夜の雨 |
大阪府羽曳野市 廣石まさやん |
骨抜きになりて戻りぬ炎天下 |
大垣市 早崎 美弥子 |
暑気払ひふるさとの膳囲みいて |
大垣市 吉田 てるみ |
掌の清水に映るちぎれ雲 |
大垣市 鶴田 信子 |
達磨さん転んで起きて菊日和 |
京都府宇治市 八田 弥須子 |
夕暮れの畳にこもる暑さかな |
不破郡垂井町 竹嶋 富美子 |
昼下り風鈴までも休みをり |
不破郡垂井町 大羽 志津子 |
早々に門灯ともし魂迎 |
養老郡養老町 田中 紫香 |
炎天の円空仏や顔歪め |
静岡県静岡市 松永 信介 |
入選 |
夏のれん町屋を抜ける風の道 |
大垣市 野村 秀香 |
供え菓子両手に地の子地蔵盆 |
不破郡垂井町 西垣 和志 |
こもれ日の光を浴びる夏の蝶 |
瑞穂市 古川 聡美 |
戦なき時代存へ夏料理 |
愛知県名古屋市 舘野 茂子 |
稲穂波見守っている道祖神 |
大垣市 松永 勝二 |
人去りて一人の水辺秋蛍 |
養老郡養老町 田中 紫香 |
今日一日素直に生きて大根まく |
大垣市 今津 絹代 |
雲流る去りゆく夏を送りけり |
京都府宇治市 古根 洋子 |
水打ちて今日の介護のはじまりぬ |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
照り返す山辺の畑の桑苺 |
大垣市 安福 けい子 |
青畳匂ふ座敷や涼新た |
安八郡神戸町 高橋 日出美 |
伊吹峰の風がなでゆく稲の花 |
大垣市 川瀬 喜梅古 |
稲の花山河ゆたかに中山道 |
大垣市 森川 きよ子 |
秋茜田に夕影を映しつつ |
大垣市 尾関 逸子 |
夜の静寂齢かさねむ十日月 |
大垣市 田中 雅子 |
裏木戸へ羽音移りし晩夏かな |
大垣市 佐藤 すみ子 |
畦道にすれちがふ風秋はじめ |
揖斐郡揖斐川町 粟野 みねお |
宵越しの踊り果つるや宗祇水 |
愛知県豊田市 城山 憲三 |
夏休み猫の手ほどの手を借る |
不破郡垂井町 高木 巧み |
足弱の妣を乗せたき茄子の馬 |
栃木県那須塩原市 垣内 孝雄 |
選者吟 |
落鮎の膳膕の湿りくる |
美代子 |
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