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仕事の風景ややりがい

「水道検針」のお仕事

 大垣地域シルバー人材センター会員としていきいきと働く皆様のお仕事から、今回は「水道検針」のお仕事をご紹介いたします。

 水道検針は、各家庭に設置された水道メーターを1軒1軒見て回り、使用された水道料金を調べるお仕事。
 今回は垂井事務所にお邪魔して、水道検針のお仕事を担う斉藤さんに同行させていただきました。



 垂井事務所で行われる水道検針のお仕事は、垂井町内約1万世帯を38の区域に分け、13人でそれぞれの担当区域を回りながら行われます。
 担当者によって変わりますが、1人で2〜3区を担当される人もいるとのこと。今回同行させていただいた斉藤さんは、水道検針を担うメンバーの中で2番目に多い1300軒のお宅を担当されています。



 月に一度、担当区域を自分の足で回り、1軒1軒各家庭の水道メーターを確認します。
 メーターに表示されている数値を「ハンディターミナル」と呼ばれる検針機に打ち込み、伝票を出して各家庭の郵便ポストに入れていきます。
1軒1軒の作業時間は比較的短いものの、水道メーターはそのほとんどが外に設置されており、素人ではどこにあるのか分かりづらい場所も。

 悪天候などの問題もあり、大変なご苦労があるのでは…と斉藤さんにお話を伺うと、
「検針の仕事をするのに一番困るのは、雪が積もること」と苦労を語ってくださいました。
「一般家庭の場合水道メーターは地面にあることが多く、雪が積もると一面真っ白になって全部隠れてしまう。メーターがどこにあるのかまったく分からなくなる」と斉藤さん。
 しかしいくら悪天候でも、検針日は毎月決められており個人的な事情で検針日を延ばすことは「ほとんどできない」とのこと。

 悪天候ならなおのこと、そうでなくても1日に約420軒という軒数を1人で回るというのはとても大変なのでは、と尋ねると「初めてでは、とても全部は回り切れないよ」と斉藤さんは笑って答えてくださいました。
道幅や住宅事情に合わせてバイクを使用することはあるものの、住宅密集地などではバイクは意味が無いとのこと。ひたすら自分の足で歩いて各家庭を回り、検針作業を行います。
場所によっては5〜6時間歩きっぱなしになることもあると聞いて驚いていると、「足腰がとっても丈夫になるよ!」と斉藤さんは明るく笑います。



 こういった様々な苦労があっても斉藤さんがこのお仕事を続けているのは、「とても重要な仕事、信頼の上に成り立つ仕事を担っているという自負と責任感」からだといいます。
水道検針のお仕事は、場所によっては庭や玄関など「家庭の中」に入っていかなければならないお仕事。
場合によっては不審者だと思われたり、クレームがくることもあると言います。

 しかし、検針の際に家庭や近所の人と顔を合わせればできるだけ声をかけるようにし、「検針作業をさせていただきます」と挨拶をしていくうちに、「ご苦労様」「大変ですね」と信頼の暖かい声をかけていただけるようになると斉藤さんは言います。

 また水道メーターの異常数値から水道管の水漏れが予想されるケースを見かけることもあるといい、その場合は家の人に声をかけ「水漏れの可能性があるため調べてもらったほうがいい」と進めるそうです。
それがきっかけとなって高い水道代の原因が解決すると、その家庭からは大変感謝されると言います。
「メーターの異常値から水漏れを見つけるのは、自分たちにしかできないこと。水漏れが解決して喜ばれると、こちらも嬉しい」と斉藤さん。

 新たにこのお仕事を始めたいと考えている人に向けてのアドバイスを伺うと、「信用に関わる仕事をしているという気持ちを忘れず、誠実に続けること。ファイトが大切!」と、ガッツポーズと共に力強いアドバイスをいただけました。
 町に密着し町民の生活を支えるお仕事は、それを担っているという大きな責任感と同時に大きなやりがいを与えてくれます。
新たなやりがいや生きがいを得たい皆さん、そしていつまでも生き生きと現役でいたい皆さん、「大垣地域シルバー人材センターの会員」として地域で活躍しませんか?

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