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仕事の風景ややりがい

「草取り・草刈り・剪定」のお仕事

 大垣地域シルバー人材センター会員としていきいきと働く皆様のお仕事から、今回は「草取り・草刈り・剪定」のお仕事をご紹介いたします。

 草取り・草刈り・剪定とは、ご高齢や1人暮らしで作業が困難な方に代わって草取りを行ったり、伸びてしまった庭の植木を切って形を整えるお仕事。また、複数人で広い範囲の草を刈るお仕事も請け負います。
 今回は、庭木の剪定や草取り・草刈りのお仕事をメインで請け負う大橋さんにお話をお聞きしました。



 各家庭などから依頼が入ると現地まで出向き、草取りや草刈り・剪定の作業を依頼に応じて行います。
 定期で決まっている依頼は1〜2件ほどで、ほとんどが依頼が入るとそのつど作業に向かうパターン。仕事柄、シーズンごとで忙しさが変わるといい、依頼が集中する時期になると「ほとんど休みのない週もある」とのこと。
 草木がよく伸びる5月〜初夏ごろになると草取り・草刈りの仕事が増えるといい、逆に剪定は植物の活動が低調となる冬に行われるため、秋から年末ごろに依頼が集中するそうです。

 植木の剪定は見た目を整えるのみでなく、養分が効率よく行きわたるようにして生育を促がしたり、害虫の繁殖予防なども考えながら行われる作業。
 なかなか素人では難しい作業ですが、大橋さんはもともとご家族からこの剪定の方法を教わっていたといい、自宅の植木剪定を自分で行っていました。
 慣れた作業とはいえ大切な庭木を切って整えるという仕事柄、作業をはじめる前には依頼者との入念な打ち合わせが必要だと言います。

 ひとくちに剪定と言っても、植木は背の低いものから高いものまでさまざま。長時間作業を続けると体力的な苦労もあるのでは、とお話を伺うと、「しんどいとかつらいとは、あまり思ったことがない」と大橋さん。
 「逆に、(仕事をせず)ラクをしすぎるほうが辛い。ラクをすると身体がラクなほうに慣れてしまうから、次に仕事をするときに辛くなる」と話してくださいました。
 自宅で長年田畑をやってきているおかげか、長時間庭木や土と向かい合って作業することも苦にはならないと言います。

 67歳まで、前職でバリバリと働かれていた大橋さん。お仕事を辞められてしばらくはゆっくり過ごしていましたが、半年ほど経って「何もしていないのは落ち着かない」と思い、周囲からの勧めもあってシルバー人材センター会員に。
 それから5年、草取りや草刈り、剪定のお仕事をメインで受け持ちながら会員としてお仕事を続けてきました。

 この仕事のやりがいや嬉しい面を尋ねると、「やっぱり依頼者の方に喜んでもらえることが一番嬉しい」と大橋さん。
 「『すっきりしたね』『きれいになったね』と喜んでもらえるとやっぱり嬉しい。一般の業者に依頼するよりも安価で依頼できるから、その面でも喜んでもらえる」と言う大橋さんは、同時に「手や身体を動かす作業をすることで、こちらもボケ防止になる。これが一番の目的かも」と笑います。
 また、作業で訪ねるお宅はご高齢で一人暮らしの方が多いため、剪定作業などで伺うと、とても嬉しそうにしてお話を聞かせてくれることも多いと言います。
 「何度か訪ねる家になると、こちらもよく話すようになってコミュニケーションが楽しい。話をするだけでも依頼者に喜んでもらえる」と大橋さんは笑顔で語ってくださいました。
 一か所にとどまらずあちこちに出かけて作業をするこの仕事によって、大橋さんは自分の視野がさらに広がったといい、「自分にとって、とてもプラスになっている」とのこと。



 新たにこのお仕事を始めたいと考えている人に向けてのアドバイスを伺うと、「何でもやってみようというチャレンジ精神を持つことが大切。一つの仕事にこだわらず、経験が無いことでも挑戦できる人が必要とされる。いろいろやってみると楽しみも出てくる」と、力強いアドバイスを頂けました。
 楽しみながらの社会参加・地域貢献は、わたしたちに大きな生きがいを与えてくれます。そしてそこで生まれるコミュニケーションによって、さらなる喜びと楽しさを味わうことができます。
 新たなやりがいや生きがいを得たい皆さん、そしていつまでも生き生きと現役でいたい皆さん、「大垣地域シルバー人材センターの会員」として地域で活躍しませんか?

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