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仕事の風景ややりがい

「昼食配膳準備」のお仕事

 大垣市のシルバー人材センター会員として生き生きと働く皆様のお仕事から、今回は「昼食配膳準備」のお仕事をご紹介いたします。

 今回は、株式会社丸順 上石津本社でお仕事で請け負うTさんにお話をお聞きしました。



 「昼食配膳準備」は名前の通り、工場で働く従業員の方々の昼食準備とお茶作り・食堂のごみ集めなどの清掃を行うお仕事。Tさんは一週間交代で、月に10日ほど朝9時〜1時半の時間にお仕事を行っています。

 朝、大きなヤカン3つを使って100人分のお湯を沸かし、お茶ができたら水筒に移して保管。お昼には食堂で従業員の昼食を配膳し、朝作っておいたお茶の準備を行います。夏場はお茶に氷を入れて冷たく保つなど、季節によって社員さんが飲みやすいように工夫も。

 100人分のお茶は非常に重く、沸かしたお茶をヤカンから水筒に移す作業は一苦労。また、重い氷をたくさん扱わなくてはならない夏場のほうが仕事は大変だといいます。

 しかし改めてこの仕事のご苦労を尋ねると、「重いヤカンや氷を扱うのは大変だが、苦労とは感じていない」とTさん。「重いとはいっても、まだ体は問題なく動く。なんとかやらせていただけている。だから苦労とは感じない」と語ってくださいました。
 お話好きで明るく、笑顔が素敵なTさんは、苦労よりもこの仕事にやりがいや楽しみを感じていると言います。「工場の若い人たちとふれあい、仲良くなれるのが楽しい。励みになる」とTさんはニッコリ。従業員と顔見知りになると、家庭の相談や世間話をするようにもなるといい「まるで、自分の孫のように感じる」とのこと。
 Tさんが食堂で作業していると、従業員のみなさんから「ご苦労さま!」「お世話さま!」と温かい声がかかるといいます。いつも笑顔でお茶を用意してくれる、時には世間話をして気に掛けてくれるTさんの存在は、従業員みなさんにとってもホッと心許せる存在なのかもしれません。

 Tさんは、このお仕事だけでなく別のお仕事においても「率先してこちらから声掛けをする、挨拶をする」ことを常に心がけていると言います。「人との関係も仕事も、やはり挨拶から始まる。挨拶が一番大事」とTさんは教えてくださいました。

 新たにこのお仕事を始めたいと考えている人に向けてのアドバイスを尋ねると、「まずは、人を好きになること。それがとても大切」とTさんは力強い口調。「人に対して横を向けば、横を向かれる。嫌々仕事だけをやっていたのでは、良くない。まずは人を好きになって、仕事を好きになって、自分から挨拶や声掛けをすることが重要」とアドバイスを頂けました。

 新たなやりがいや生きがいを得たい皆さん、そしていつまでも生き生きと現役でいたい皆さん、「大垣地域シルバー人材センターの会員」として地域で活躍しませんか?

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