トップページ > 仕事の風景ややりがい > 「ライスセンター」のお仕事

仕事の風景ややりがい

「ライスセンター」のお仕事

 大垣市のシルバー人材センター会員として生き生きと働く皆様のお仕事から、今回は垂井町の「JAにしみの垂井南ライスセンター」でのシルバー派遣業務に従事する皆さまのお仕事をご紹介いたします。

 ライスセンターとは、収穫したお米の荷受けから乾燥、籾摺り、選別作業を経て管理・出荷までを行う施設。
垂井町の「南ライスセンター」では、JAにしみの組合員の皆様から持ち込まれるお米(籾)の受け入れ〜出荷までの作業が行われています。
今回は、この垂井南ライスセンターでお仕事をされるIさんからお話をお聞きしました。

 ライスセンターで働くIさんたちは、毎日3〜4時間、1組6〜7人のチームに分かれ交代制で勤務しています。

収穫されたお米がセンターに持ち込まれるとまずは受付作業を行い、ライスホッパーへ入れられます。
持ち込まれるお米の量は生産者によって異なるものの、1袋300キロにもなる米袋がいくつも運び込まれることも。Iさんたちは、このお米をホッパーへ投入する作業をサポートします。



 投入された籾は、機械を通って乾燥、籾摺り、選別へ。Iさんたちはこの各工程を厳しく確認し、藁などが詰まる場合は機械を停止し清掃。全工程が問題なく行われるようにチェックを行います。

籾すりを終え、選別されて玄米になったお米を30キロごとに袋に詰め込み、お米の検査日まで倉庫で保管します。



 お米の検査日がくると、倉庫で保管されていたお米がいっせいに外に出され、JAの検査員によって様々な角度から厳しくチェックされます。検査の結果によってお米の等級が決まるこの日はたくさんの人手が必要になり、普段の交代制ではなく「全員出勤」の依頼がかかるとのこと。

検査を終え、等級が決まった米袋に印を押すのもIさんたちの大切なお仕事。何百と積まれた米袋の表面に、ひとつひとつ丁寧に印を押していきます。

 厳しい検査を経てお米の等級が決まる検査日は、作業員の皆さんたちにとってとても重要な日。
「お米の検査日は生産者が大切に育てたお米に等級が付き、消費者へ向けて出荷する一歩手前の状態になる。とてもおめでたい、嬉しい日」とIさんは嬉しそうに語ります。



 この日も多くの米袋が検査を待っていましたが、ピーク時は更にたくさんのお米が検査を受けると言います。
9月〜10月前半の稲刈りの時期には生産者からひっきりなしにお米が入ってくるといい、平日も土日も関係なし。昼食を取っている時間にお米が来ることも珍しくはなく、その場合は昼食を中断して荷受の対応に回ります。

 しかしそれでも、この仕事のご苦労について尋ねるとIさんは「苦労なんて感じないよ!」とにっこり。
はっきり言って、この仕事が楽しい。出勤したくないと思った日は一度も無い」と笑顔で語るIさんは、週1日のお休みも必要ないと思うほどこの仕事が好きだと言います。
日本の農業の助けになる仕事。生産という仕事をやらせてもらっているという誇りを感じるし、やりがいがある」と語ってくださいました。

 Iさんがこの仕事を愛する理由はそれ以外にも、「仕事が単調ではない」という理由があると言います。
ひとたびお米を受け入れれば、受入れ〜袋詰め・保管をして清掃・検査補助と様々な作業が必要になるため、「目標をひとつひとつクリアしていく楽しみがある」とIさん。
場合によっては今までに経験のない・まったく知らない作業が発生することもありますが、自分の手でやってみてそれが覚わることが本当に嬉しいとのこと。
また身体を使う仕事であるため、この仕事をはじめてから健康的に痩せ、より体力が付いたと言います。

 新たにこのお仕事を始めたいと考えている人に向けてのアドバイスを伺うと、「生産者が時間をかけて大切に育てたお米を扱う仕事。一生懸命、気を張って取り組む仕事だから、前向きに頑張ってくれる人に来てほしい」そして「たくさんの仲間と共に行う仕事だから、1つの目標に向かってみんなで楽しくやっていける方に来てほしい」とIさんは力強い表情で語っていただけました。

 楽しみながらの社会参加・地域貢献は、わたしたちに大きな生きがいを与えてくれます。そこで生まれるやりがい、そしてコミュニケーションによってさらなる喜びを味わうことができます。

 新たなやりがいや生きがいを得たい皆さん、そしていつまでも生き生きと現役でいたい皆さん、「大垣地域シルバー人材センターの会員」として地域で活躍しませんか?シルバー人材センターは、“あなたのこれからを応援します”

トップへ