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仕事の風景ややりがい

「エンゼルサポーター」のお仕事

 大垣市のシルバー人材センター会員としていきいきと働く皆様のお仕事から、今回は「エンゼルサポーター」のお仕事をご紹介いたします。

 エンゼルサポーター事業とは大垣市子育て支援課からの委託事業で、妊娠中や出産後の体調不良等で、家事や育児の支援が必要な家庭にサポーターが出向き、身の回りの世話や育児などを援助するお仕事です。

 今回は、このエンゼルサポーターのお仕事を始めて6年になるMさんからお話をお聞きしました。

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 エンゼルサポートは依頼者の方が年度内30回まで利用できるサービスで、1回2時間、1日に2回まで(合計4時間)の利用が可能。
制限回数までほぼ毎日サービスを希望される方もいれば、週に1〜2度の利用を長い期間続けられる方もいらっしゃるといい、利用の形は依頼者それぞれ。
依頼者の方の希望次第で、Mさんのお仕事の頻度も変わるといいます。
現在Mさんは1軒のお宅を担当されていますが、以前は4〜5軒のお宅を同時に担当されていたことも。

 エンゼルサポーターのお仕事内容は様々で、依頼者の希望に合わせ部屋の清掃や食事の準備、赤ちゃんがいる場合にはオムツ替えやミルクなどのお手伝いも行います。
食事はやはり一番の気の遣いどころ。その家庭ごとの味や好みがあるため、野菜の切り方から柔らかさ、味付けなど依頼者に確認を取りながら各家庭の味に合わせていくといいます。
Mさんは料理の腕や感覚を鈍らせないため、ご自宅でも積極的に料理を担当しているといい、「よそ様のお宅の料理を作るのだから、努力は必要」とのこと。
しかしMさんはそれを「苦労」とは感じていない様子。「もともと料理を作ることが嫌いではないから、食事準備のお手伝いも"しんどい"とは感じない」と笑顔で語ります。
赤ちゃんのミルクやオムツ替えなど育児サポートについても、「自分も子供を育ててきたし、今は家に孫もいる。自分が経験してきたことだから、あまり大変とは思わない」とMさん。それどころか、まるで自分の孫を見るようにして各家庭のお子さんの成長を見させていただけることに、嬉しさを感じるといいます。

エンゼルサポートは出産後のご家庭をお世話させていただくことが多いお仕事。出産はその家庭にとって最大・最高に幸せなことであり、Mさんは「その幸せな時期に、自分もその輪の中に入って幸せのパワーをいただきながら仕事ができることは、とてもありがたい」と明るく話してくださいました。

 もちろん赤ちゃんだけでなく、依頼者の方との会話も大切なコミュニケーション。依頼者の中には、家事支援だけでなくMさんとの会話自体を楽しみにされている方もいらっしゃいます。
Mさんが各家庭を訪れると、顔なじみになった子どもさんが喜んで玄関まで出迎えてくれることも。また、子どもを持つ若いママ(依頼者)の相談に乗ることもあるといいます。
 特に出産直後、育児に追われ外の世界との繋がりが途切れがちになるママたちにとって、話し相手や相談相手はとても心強くありがたい存在。
「Mさんとの会話だけが、外とのパイプ。話相手になってくれてありがとう」と依頼者の方から感謝されることもあるといい、「話相手になって喜んでもらえると、こちらも嬉しい」とMさん。

 新たにこのお仕事を始めたいと考えている人に向けてアドバイスをお聞きすると、Mさんは「どんな仕事も、『させていただく』という思いが大切。『やってあげている』という思いでいると、知らず知らずのうちに自分の言動が横着になってしまう。いつでも、「仕事をさせていただく」という気持ちでいることが大事」だと教えてくださいました。
Mさんが依頼者の方々から慕われ、また各家庭のお子さんからも慕われる大きな理由は、Mさんのこうした信念にあるのかもしれません。

 新たなやりがいや生きがいを得たい皆さん、そしていつまでも生き生きと現役でいたい皆さん、「大垣地域シルバー人材センターの会員」として地域で活躍しませんか?シルバー人材センターは、“あなたのこれから”を応援します!

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