HOME > 十六万市民投句 入選作品 > 平成22年7月度 一般の部

◆ 平成22年7月度 一般の部
投句総数 800句
選者 :伊藤 百雲
特選 |
南瓜切る母に力の残りをり |
大垣市 大西 誠一 |
読みさしを風に任せて昼寝かな |
大垣市 大井 公夫 |
香水や子育てすべて終はらせて |
埼玉県越谷市 佐久間 明 |
秀逸 |
今宵咲く月下美人の息づかい |
大垣市 藤田 年樹 |
愚痴るのも幸せのうちソーダ水 |
大垣市 伊藤 京子 |
絵日記に親の口出す夏休み |
大垣市 川瀬喜梅古 |
敗戦を知らぬ子と打つ草矢かな |
安八郡神戸町 高橋 泰 |
草を引く今日はここまで明日は又 |
大垣市 高橋 智静 |
万緑の岸へ渡しの棹を出す |
大垣市 多和田一徳 |
ソーダー水やさしき嘘を許されよ |
大垣市 新町 恵子 |
風筋を少し外して三尺寝 |
大垣市 若園 博 |
昼下り睡蓮白く解かれけり |
大垣市 清水 富男 |
噴水に振り返りつつ行く子かな |
千葉県松戸市 頼永 宣昭 |
入選 |
梅雨晴れや口あけて寄る鯉の群 |
埼玉県深谷市 小林 令子 |
夕焼けの空へ三筋の飛行雲 |
大垣市 尾関 逸子 |
花しょうぶ池にハリヨの見へかくれ |
大垣市 尾関 逸子 |
肩寄せてわらべ地蔵や苔の花 |
大垣市 坪井 克枝 |
昏れなづむ地平の果ての麦の秋 |
不破郡垂井町 児玉 信子 |
万緑の山重なりて県境 |
不破郡垂井町 藤墳 淑 |
あぢさゐや彩を惜しまず今を咲く |
大垣市 田村 一子 |
梅雨深し青春の門読みふける |
大垣市 秋山くに子 |
五月雨や合流位置に治水の碑 |
大垣市 鶴田 信子 |
六方に弓射る修験者滝びらき |
大垣市 田中 信子 |
紫陽に風の生まれて城の径 |
大垣市 村田 通夫 |
満水のダムの青さやソーダ水 |
大垣市 多和田一徳 |
ゆっくりと過ぎ行く余生蝸牛 |
大垣市 高木 治子 |
夏の川かな文字ながる芭蕉句碑 |
滋賀県彦根市 圓戸 敬子 |
待ち合す橋の袂よカンナ燃ゆ |
大垣市 新町 恵子 |
七夕の歌で始まる子供会 |
大垣市 川瀬 幸子 |
絵の中に風吹いている立夏かな |
大垣市 川瀬 幸子 |
やしろには凉を呼び込む夏木立 |
大垣市 久保田悟義 |
冷やしそば農婦は野良着脱がぬまま |
福井県鯖江市 三ッ山シゲ子 |
輪になって皆物言わず西瓜食う |
熊本県熊本市 速水 洋 |
選者吟 |
宗祇志や郡上の町の宗祇水 |
百雲 |