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◆ 平成24年10月度 一般の部
投句総数 1,708句・一般投句数 464句・小中学生投句数 1,244句
選者 :大堀 武直
| 特選 |
| 水澄むや借景常に川灯台 |
| 不破郡垂井町 臼井 梅乃 |
| 流灯の見ゆる限りを佇ちつくす |
| 愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
| 衣被吉良と赤穂の塩くらべ |
| 大垣市 秋山くに子 |
| 秀逸 |
| 湧く水も広がる水も澄みにけり |
| 大阪府茨木市 高井 瑛子 |
| 目薬をさして古書読む夜半の秋 |
| 養老郡養老町 田中 秀子 |
| 微笑みも介護の一つ青蜜柑 |
| 大垣市 大西 誠一 |
| 曼珠沙華地霊のごとく畔を縫ふ |
| 大垣市 村田 通夫 |
| 綱を干す十戸の浦や小鳥来る |
| 安八郡神戸町 後藤 和朗 |
| 庫裏屋根の草紅草して番外寺 |
| 安八郡輪之内町 野村 照子 |
| 案山子など構うてをれぬ雀どち |
| 大垣市 矢橋 郁子 |
| 実石榴のルビーを吸ふて吐き出しぬ |
| 大垣市 名和よちゑ |
| マイクから利発な声の運動会 |
| 大垣市 大井 公夫 |
| 星一つ透かして明けの鰯雲 |
| 安八郡神戸町 高橋 泰 |
| 入選 |
| 伊吹嶺を移すがごとく霧動く |
| 愛知県尾張旭市 古賀勇理央 |
| カーテンを開けて今宵は月の客 |
| 大垣市 藤井 正勝 |
| 秋の夜に悲しみ灯す能舞台 |
| 大垣市 今津 正元 |
| 更地はや繁みとなりて虫浄土 |
| 大垣市 大西 誠一 |
| 爽やかや舌に残れるミントの香 |
| 大垣市 新町 恵子 |
| 爽涼の杖も軽やか杣の道 |
| 大垣市 川瀬スマ子 |
| 農継ぐ子つがぬ子もゐて稲を刈る |
| 大垣市 中山あや子 |
| 人形に命ふきこむ菊師かな |
| 大垣市 高木 治子 |
| 独り寝の眠れぬ夜や蚯蚓鳴く |
| 大垣市 澤井 国造 |
| 草履擦る音のせはしき秋の暮 |
| 不破郡垂井町 服部 智恵 |
| 彼岸花歩巾小さき尼法師 |
| 大垣市 岡田あや子 |
| 運動会敵味方なく昼餉食ぶ |
| 大垣市 林田 好子 |
| 園児らも募金に集う赤い羽根 |
| 大垣市 川口千代子 |
| 行く秋の影踏みて佇つ港跡 |
| 養老郡養老町 佐竹 義雄 |
| 雨になる気配の風の花野かな |
| 大垣市 清水登美子 |
| 虫時雨終の住処を包みをり |
| 大垣市 清水登美子 |
| みどり児にふたつのえくぼ青みかん |
| 福井県福井市 三ッ山しげ子 |
| 花嫁を迎える村や狐花 |
| 大垣市 竹中輝美子 |
| 稲稔る天下分け目の古戦場 |
| 安八郡神戸町 高橋日出美 |
| 灯火親し旅のむすびの川燈台 |
| 大阪府茨木市 高井 仁男 |
| 選者吟 |
| 青空にバルーン二つ秋の風 |
| 武直 |

