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◆ 平成24年12月度 一般の部
投句総数 2,060句・一般投句数 577句・小中学生投句数 1,483句
選者 ：伊藤 百雲
| 特選 |
| 着ぶくれて口の重たくなりにけり |
| 大垣市 伊藤 京子 |
| 煤逃げや女房の角の見え隠れ |
| 大垣市 伊藤 英司 |
| 捨てがたき手紙また読む昼炬燵 |
| 大垣市 川口千代子 |
| 秀逸 |
| 湧水のゆたかな町や小六月 |
| 神奈川県横浜市 内野 彰子 |
| 小春日やつかれを知らぬ万歩計 |
| 大垣市 北浦 典子 |
| しぐるるや静けき午後の砂時計 |
| 大垣市 今津 正元 |
| 白萩に風しなやかに生まれけり |
| 大垣市 日比野友子 |
| 冬麗や千手しなやか観世音 |
| 大垣市 森川きよ子 |
| 廃校の時計止まりて山眠る |
| 大垣市 森 芳昭 |
| バスの窓斜めに走る片しぐれ |
| 大垣市 早崎美弥子 |
| こがらしにふかれてほっぺがまっかっか |
| 不破郡垂井町 髙木 智子 |
| 過ぎし日をあれこれ思う冬はじめ |
| 揖斐郡池田町 加藤 春江 |
| 退院に実の生り揃う山法師 |
| 瑞穂市 井上 源人 |
| 入選 |
| 舫舟見ゆる小径や雁わたる |
| 埼玉県新座市 黒澤あき緒 |
| 酒蔵の瓦に浸みる冬の雨 |
| 三重県津市 安保 雅司 |
| 冠雪の伊吹や芭蕉むすびの地 |
| 神奈川県横浜市 長谷川悦子 |
| 水門の川がふるさと浮寝鳥 |
| 養老郡養老町 田中 秀子 |
| 熟れきって落ちるほかなき木守柿 |
| 大垣市 棚橋みさを |
| 参道へ声も散らばる柿日和 |
| 大垣市 佐藤すみ子 |
| たらひ舟さくらもみぢをくぐりけり |
| 愛知県豊明町 佐藤 清勝 |
| 蕉翁を偲ぶ水都に秋惜しむ |
| 兵庫県西脇市 山尾カツヨ |
| 風に乗る下校のチャイム稲の秋 |
| 大垣市 清水登美子 |
| 戸の冷えの手に残りたる朝かな |
| 大垣市 大井 公夫 |
| 検診の終りし道や冬うらら |
| 大垣市 佐竹 露子 |
| 城垣の石の静けさ石蕗の花 |
| 愛知県名古屋市 藤井 守道 |
| 伊吹より山茶花しぐれとなる一と日 |
| 不破郡垂井町 臼井 梅乃 |
| 冬の虹会えるとしたらあの辺り |
| 福井県福井市 三ッ山しげこ |
| 掃くよりは風が集める落葉かな |
| 大垣市 矢橋 郁子 |
| 吊し柿軒に日の差す一軒家 |
| 大垣市 川瀬スマ子 |
| 山茶花の白が好きだと風の声 |
| 静岡県静岡市 内藤 知宏 |
| 翁忌や句碑を読みつつむすびの地 |
| 愛知県名古屋市 柘植登志子 |
| 秋の日に奥の細道語る旅 |
| 大垣市 金森 保憲 |
| 冬帝のどかと坐したる鬼瓦 |
| 愛知県西尾市 金子 恵美 |
| 選者吟 |
| 警笛を鳴らす電車や村時雨 |
| 百雲 |