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◆ 平成27年9月度 一般の部
投句総数 1,949句・一般投句数 708句・小中学生投句数 1,241句
選者 ：名和 永山
| 特選 |
| 虫の夜や次の頁に置く栞 |
| 大垣市 棚橋 みさを |
| 果実酒の彩深めゆく良夜かな |
| 養老郡養老町 田中 秀子 |
| 秋の夜やふいとメールのしたくなり |
| 大垣市 傍島 隆 |
| 秀逸 |
| 伊吹嶺のよく見ゆる朝大根蒔く |
| 安八郡神戸町 高橋 日出美 |
| 風すこしあれば幸せ秋桜 |
| 養老郡養老町 田中 紫香 |
| 音もなく咲きて消ゆるや遠花火 |
| 大垣市 寺澤 弘 |
| 硝子戸の守宮に夜の灯を消しぬ |
| 不破郡垂井町 児玉 昌巳 |
| 内緒話したくて亡夫に門火焚く |
| 愛知県名古屋市 小松 とみゑ |
| 夕暮れの空に混じえる赤蜻蛉 |
| 大垣市 杉浦 聖代 |
| 老いてなどをれぬ余生や大根蒔く |
| 大垣市 村田 通夫 |
| 食すより骸の多さや焼き秋刀魚 |
| 大垣市 林 ひとみ |
| 満月を盆に浮かべてひとり酒 |
| 大垣市 髙橋 柳邦 |
| 水揚げの秋刀魚荷台を零れ落つ |
| 岐阜市 堀江 美州 |
| 入選 |
| 百日紅こぼれて村の辻地蔵 |
| 岐阜市 伊藤 瑞実 |
| 駅下りれば出迎へのあり赤蜻蛉 |
| 愛知県岡崎市 矢田 あさの |
| 賽銭の沈む御手洗水澄めり |
| 大垣市 安部 芳枝 |
| 拘りて今も七輪秋刀魚焼く |
| 不破郡垂井町 富田 実郎 |
| 秋闌くる伽藍に光る葵紋 |
| 大垣市 森川 きよ子 |
| 蜩や老いゆく母の憂い聞く |
| 大垣市 山田 千歌子 |
| 遠雷に犬の寝床の定まらず |
| 不破郡垂井町 北村 廣美 |
| 母の歳越へて糠漬胡瓜茄子 |
| 不破郡垂井町 服部 智恵 |
| 墓参り杖持つ身には遠くなり |
| 大垣市 河合 秋信 |
| 城に似た夏雲立つ日里帰り |
| 大垣市 平野 ヒサエ |
| 星月夜二人で歩き語る夢 |
| 大垣市 栗田 基弘 |
| どの径をゆくも山墓吾亦紅 |
| 静岡県沼津市 堀野 一郎 |
| たそがれの空に聞えゆく虫の声 |
| 揖斐郡揖斐川町 衣斐 圭介 |
| 風の盆胡弓泣かせる白き指 |
| 大垣市 新町 恵子 |
| 朝顔や庇まで延び千代女の句 |
| 不破郡垂井町 髙木 しげ乃 |
| そろりそろ鈴虫の声幼かり |
| 安八郡神戸町 大槻 恭子 |
| 蓮立花うしろ姿のりりしかり |
| 大垣市 河合 栄雲 |
| 尼寺に続く小道に萩咲けり |
| 大垣市 平野 きぬよ |
| 法師蝉今一時を思いきり |
| 大垣市 大角 信華 |
| ネクタイの結び目緩む晩夏光 |
| 岐阜市 石崎 宗敏 |
| 選者吟 |
| そよ風にうなづき揺るる吾亦紅 |
| 永山 |
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