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◆ 平成29年10月度 一般の部
投句総数 2,896句・一般投句数 582句・小中学生投句数 2,314句
選者 :長野 美代子
特選 |
石庭の石も仏と見ゆる秋 |
大垣市 後藤 摩弓 |
一つづつ秋をとり出す土瓶蒸 |
大垣市 日比野 友子 |
這ひ松と吹かれてをりぬ鷹のかげ |
安八郡輪之内町 野村 照子 |
秀逸 |
溝川の流れ急なり芋水車 |
大垣市 棚橋 みさを |
稲雀ぱっと群れ翔つ水の郷 |
大垣市 坪井 克枝 |
稲屑火の煙鳶とまい上がる |
大垣市 佐竹 余史美 |
夜の稲架のまどかな香り貰ひ風呂 |
安八郡神戸町 高橋 泰 |
豊穣の枹のさばきや秋祭 |
不破郡垂井町 児玉 昌巳 |
雑踏の中の寂しさ曼珠沙華 |
大垣市 新町 恵子 |
もみじ葉に武者の無念の関ヶ原 |
大垣市 田中 孝典 |
渦巻ける宙はゴッホの星月夜 |
羽島郡笠松町 易田 喜芳子 |
白き肌うぶ毛も愛し衣かつぎ |
大垣市 宮上 美濃留 |
釣り舟に寄せては返す月の波 |
千葉県千葉市 箕輪 恵三 |
入選 |
虫の音をゆるりと聞ひてしまひ風呂 |
岐阜市 冨永 萬里 |
えり首に秋来しことを知る朝 |
福井県敦賀市 山田 美千代 |
秋灯火色の褪せたる小辞林 |
大垣市 棚橋 みさを |
名月や我と影ゆく鄙の道 |
不破郡垂井町 久保田 紘義 |
休み田はいつの間にやら荻の原 |
大垣市 大角 信華 |
霧深し伊吹全容隠しをり |
大垣市 岡田 あや子 |
満月の照らす堤の六地蔵 |
大垣市 安田 直隆 |
ちょろちょろとキッチンの水油照 |
瑞穂市 伊藤 恵水 |
堀めぐる舟波しづか初紅葉 |
大垣市 野村 多佳子 |
天高しバイクは音をひびかせて |
大垣市 田中 雅子 |
走り根の苔にはずみて木の実落つ |
大垣市 宮脇 和子 |
参道の杉に賽銭きらり秋 |
大垣市 安部 芳枝 |
わが影の家までついてくる月夜 |
大垣市 福永 峰子 |
川底の石まで透かす月明り |
不破郡垂井町 児玉 信子 |
寂しさや思わず芒の穂を揺らす |
岐阜市 高羽 碧風 |
いわし加工場路地裏の風匂う |
埼玉県春日部市 水 夢 |
新蕎麦や江戸より続く六代目 |
瑞穂市 谷 牛歩 |
伊吹嶺のよく見ゆる朝大根蒔く |
安八郡神戸町 高橋 日出美 |
酔へばもう古酒も新酒もなかりけり |
三重県四日市市 後藤 允孝 |
月にまで届け太鼓の乱れ打ち |
三重県津市 村山 好昭 |
選者吟 |
宙を切る竿錆鮎の長良川 |
美代子 |
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