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◆ 令和2年1月度 一般の部
投句総数 1,846句・一般投句数 432句・小中学生投句数 1,414句
選者 :田中 青志
特選 |
同窓会みんな十五に冬日和 |
本巣郡北方町 三輪 幸恵 |
柚子湯して稚児の円き臀を受く |
不破郡垂井町 西田 厚堂 |
新庁舎雪の伊吹を写しけり |
大垣市 田辺 義章 |
秀逸 |
伊吹嶺の煌々としてお元日 |
大垣市 清水 迪子 |
生き甲斐は十人十色日向ぼこ子 |
愛知県名古屋市 舘野 茂 |
弥速と八十路に入りて年暮るる |
岐阜市 佐藤 直子 |
満ちてくる自信静かに梅の花 |
東京都北区 菱沼 多美子 |
僧の来て神主ぬけし焚火かな |
大垣市 傍島 隆 |
藁の香の満ちて始まる注連作 |
大垣市 小林 研 |
寒椿思ひ出せない数へ唄 |
大垣市 新町 恵子 |
また一つ過去を遠ざけ除夜の鐘 |
大垣市 大原 巖 |
炉話の神代のことに及びけり |
福岡県福岡市 大津 英世 |
手をつなぎ家族みんなで初詣 |
加茂郡川辺町 坪内 來斗 |
入選 |
年忘れみな一芸を持ち合はす |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
陽が落ちて部屋が段々海の底 |
三重県四日市市 川口 惠子 |
片手だけ赤き手袋杭先に |
大垣市 宇津 香代子 |
手袋を脱ぎて握手の分厚き手 |
大垣市 大杉 すみゑ |
走り書きのメモに置きたる柿ひとつ |
大垣市 新町 恵子 |
子等帰り又二人だけ根深汁 |
大垣市 宮脇 和子 |
元旦の一番客は庭雀 |
大垣市 田中 雅子 |
会ふたびに言葉はいらず初笑ひ |
大垣市 中山 あや子 |
肩一つ叩いて送る大試験 |
不破郡垂井町 竹嶋 富美子 |
一人増え一人欠けたる祝箸 |
大垣市 本田 勢津子 |
恙なく傘寿むかふや初句会 |
大垣市 久保田 悟義 |
恙なく喜寿を迎えて初鏡 |
岐阜市 田中 淳子 |
子に小枝持たせ加はる焚火の輪 |
安八郡神戸町 高橋 泰 |
綾取りの絡んだ毛糸日向ぼこ |
三重県鈴鹿市 松井 政典 |
八十路かな幼き頃の手毬唄 |
大垣市 松岡 富子 |
逆立ちて餌をとる鴨の腹真白 |
大垣市 村瀬 利明 |
風になる自由を得たる枯葉かな |
長野県下伊那郡 長沼 まさし |
日の射して影太くなる枯蓮 |
大垣市 平野 ヒサエ |
雪吊りや池の月影揺れてをり |
大垣市 片山 洋紅 |
ピカソの蒼シャガールの青冬菜畑 |
岐阜市 堀江 美州 |
選者吟 |
変はらぬは幸せなりし日向ぼこ |
青志 |
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