HOME > 十六万市民投句 入選作品 > 令和3年3月度 一般の部

◆ 令和3年3月度 一般の部
投句総数 2,013句・一般投句数 463句・小中学生投句数 1,550句
選者 :田中 青志
特選 |
もの言わぬまま母生きて春の闇 |
大垣市 山田 千歌子 |
猫柳兄の仏花として手折る |
大垣市 小林 研 |
春浅しメトロノームの三拍子 |
揖斐郡大野町 藤田 涼子 |
秀逸 |
一番に咲く蝋梅の香りかな |
本巣郡北方町 三輪 幸惠 |
冬苺そうだやっぱり謝ろう |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
春一番送電線のうなりかな |
大垣市 秋山 くに子 |
抱かれいる赤子のあくび梅の花 |
大垣市 大杉 すみゑ |
薄氷を踏みて童にかへりけり |
不破郡垂井町 児玉 信子 |
翔つ鳥の水面に春の立つ気配 |
大垣市 高田 雅章 |
水温む手にやわらかき自噴水 |
大垣市 井沢 美志津 |
引く眉の今日も歪んで山笑ふ子 |
大垣市 末守 節 |
川沿ひのおくのほそ道木の芽吹く |
兵庫県神戸市 岸下 庄二 |
胼の手は吾の勲章妻介護 |
大阪府東大阪市 森 佳月 |
入選 |
針の目を追ふ立春の日差かな |
神奈川県大和市 岩田 爾瑠 |
春めくや箸置きふたつ買い足しぬ |
不破郡垂井町 小坂 久美子 |
ふりくるを舌で受けとめ春の雪 |
大垣市 大原 和子 |
登校の子らの縦列風光る |
愛知県名古屋市 舘野 茂子 |
春そこにマスク外して話したい |
京都府宇治市 椎原 園美 |
ゆらゆらと光くづして春の川 |
揖斐郡揖斐川町 粟野 みねお |
春の虹消えて介護に戻らねば |
埼玉県川口市 吉永 寿美子 |
下萌や集い草引く奉仕の日 |
大垣市 矢代 由美子 |
下萌に小川の水も動き出す |
大垣市 赤塚 つねみ |
輝やいて高く高くへしゃぼん玉 |
大垣市 松岡 みつ |
蕗の薹こんなに空が青いとは |
大垣市 新町 恵子 |
余寒なほレジのつり銭熱をもつ |
大垣市 佐藤 すみ子 |
水車より真つ逆さまの春の水 |
安八郡輪之内町 野村 照子 |
蕗の薹つみし指先香り立つ |
不破郡垂井町 傍島 法苑 |
お使いの出来る子となり春隣 |
大垣市 鶴田 信子 |
陶工の轆轤蹴る足春を呼ぶ |
不破郡垂井町 西田 厚堂 |
下萌や土押し上げて命の芽 |
岐阜市 田中 淳子 |
始発待つ駅のホームの寒さかな |
安八郡神戸町 高橋 日出美 |
縁側にいつもの猫や日脚伸ぶ |
神奈川県川崎市 佐藤 廣枝 |
待つことのある幸せや笹子鳴く |
神奈川県相模原市 中村 光枝 |
選者吟 |
白衣らに明るき昼や初ざくら |
青志 |
田中 青志:一般の部 PDFをダウンロード
「PDFをダウンロード」を右クリック、「対象をファイルに保存」をクリックして下さい。
PDFを閲覧するにはAdobe Reader等のPDFビューアソフトが必要となります。
PDFビューアのダウンロードはこちらから