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◆ 令和元年7月度 一般の部
投句総数 2,537句・一般投句数 784句・小中学生投句数 1,753句
選者 :長野 美代子
特選 |
手のひらに馴染む糠床茄子の紺 |
大垣市 清水 登美子 |
光るほど身の細りたる蛍かな |
大垣市 樋口 絹子 |
回覧板芯まで濡らす男梅雨 |
群馬県藤岡市 松原 くるりん |
秀逸 |
地下足袋の龍の刺繍や荒神輿 |
不破郡垂井町 北村 廣美 |
闇照らす恋のしぐなる蛍の夜 |
大垣市 松岡 みつ |
螢獲て指の籠より光洩る |
大垣市 井沢 美志津 |
翡翠の綺羅奥沼に魚掴む |
岐阜市 堀江 美州 |
太梁に滑車の掛かる家涼し |
岐阜市 伊藤 瑞実 |
暁光を滴にためて咲く四葩 |
不破郡垂井町 川瀬 慶泉 |
風の来て菖蒲をすべる一しづく |
大垣市 佐藤 すみ子 |
渓流も前菜なるや鮎料理 |
大垣市 坪井 克枝 |
浅蜊汁開かぬ貝のわだかまり |
愛知県岡崎市 西村 愛美 |
入選 |
にんどうの香をたゆらせて水嶺湖 |
不破郡垂井町 宮代 一草 |
はるか来て女かしまし鮎の宿 |
大垣市 佐竹 余史美 |
ふるさとの海の色して鵜の眼 |
大垣市 小林 研 |
紫陽花や濃き父の彩母の彩 |
養老郡養老町 田中 秀草 |
参道に日の斑を返へす若楓 |
不破郡垂井町 中西 弘子 |
朝の日に迸る朱や凌霄花 |
岐阜市 小湊 順子 |
茗荷の子つんつんとして空き家裏 |
福井県敦賀市 山田 美千代 |
杖をつき歩くは楽し夕薄暑 |
大垣市 富井 あや子 |
今日もまた植田に行くよと鍬かつぎ |
大垣市 鈴木 治夫 |
葉隠れといふ雨宿り蝸牛 |
岐阜市 花川 和久 |
風まかせなりゆきまかせ蜘蛛の糸 |
大垣市 娑婆だ婆 |
父の日の父は父の日忘れをり |
揖斐郡池田町 木塚 しょう |
夏の浜けだるく揺るる魚網かな |
大垣市 佐久間 敏雄 |
梔子の香に振り返る垣の内 |
不破郡垂井町 清水 るり |
古民家の土間に円卓古茶新茶 |
不破郡垂井町 久保田 紘義 |
今朝の雨揺れの揃はぬ杜若 |
大垣市 傍島 豊子 |
帰省子の玄関の靴父を越ゆ |
大垣市 宮脇 和子 |
寡黙なる人と安らぐ夕端居 |
大垣市 臼井 秀子 |
水匂ふ山より暮れて蛍の火 |
大垣市 田中 雅子 |
開け放つ車庫を気ままに夏燕 |
安八郡神戸町 高橋 日出美 |
選者吟 |
梅雨の雲ぐいと押し上げ杉木立 |
美代子 |
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