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◆ 令和元年10月度 一般の部
投句総数 3,028句・一般投句数 724句・小中学生投句数 2,304句
選者 :度会 さち子
特選 |
ビー玉は少年の音ラムネ飲む |
大垣市 田口 貞善 |
薄野や日の匂ひする道祖神 |
大垣市 吉田 てるみ |
伊吹嶺のよく見ゆる朝大根蒔く |
安八郡神戸町 高橋 日出美 |
秀逸 |
汀女忌や腕まくらして読みきかせ |
大垣市 清水 迪子 |
ラムネ飲む喉元棒のごときもの |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
立て終へし畝のふつくら夕月夜 |
養老郡養老町 田中 紫香 |
無愛想な猫ゆらしゆく水引草 |
大垣市 秋山 くに子 |
水澄むや藻の影長くむすびの地 |
愛知県岡崎市 佐藤 邦子 |
輪中ゆく銀河の映る水とゆく |
大垣市 神野 武彦 |
軒下の闇を揺さぶる吊し柿 |
大垣市 木 歌佐 |
西日入る厨にかすか酢の匂ひ |
大垣市 村瀬 利明 |
入選 |
新米の沸々と香に目覚めたり |
不破郡垂井町 木 治子 |
最終のバスに間に合ひ望の月子 |
大垣市 和田 勝 |
ロープーウェイ秋追いかけて天空へ |
愛知県碧南市 古井 恵 |
灯台に秋の日傾ぐ川湊 |
岐阜市 萬 里 |
峠茶屋越へて近江の芒原 |
福井県敦賀市 山田 美千代 |
秋の雨郵便バイクの鈍き音 |
養老郡養老町 山田 順子 |
芒の穂やさし撫でゆく風の神 |
不破郡垂井町 児玉 昌巳 |
ゆるやかに巨船出てゆく秋の潮 |
大垣市 小林 研 |
読み了へてより気付きをり虫の声 |
大垣市 早崎 美弥子 |
すがりたる薬師詣での萩の群れ |
不破郡垂井町 傍島 法苑 |
缶けりの歓声秋の空へ行く |
大垣市 娑 婆 |
穂芒の夕日に解けて光りをり |
不破郡垂井町 中西 弘子 |
秋桜の一束となり風なびく |
大垣市 松岡 みつ |
川舟に水かげろふや鴨来たる |
愛知県日進市 都合 ナルミ |
秋蝶のはらはらと来てひらひらと |
栃木県那須塩原市 垣内 孝雄 |
反故にする駄句の数々獺祭忌 |
兵庫県神戸市 岸下 庄二子 |
晩学のときにもどかし秋灯下 |
三重県四日市市 後藤 允孝 |
竜淵に潜みゴリラの胡座かな |
兵庫県神崎郡 山崎 ぐずみ |
食卓は妻の文机秋灯火 |
大垣市 森 茂寿 |
放牧の馬の動けば動く霧 |
福岡県福岡市 大津 英世 |
選者吟 |
枯れを待ち日暮れ待ちをりいぼむしり |
さち子 |
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