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◆ 令和2年7月度 一般の部
投句総数 1,542句・一般投句数 534句・小中学生投句数 1,008句
選者 :大堀 武直
特選 |
大泣きの赤子の素足じゃんけんぽん |
兵庫県豊岡市 辻井 一路 |
背泳ぎは地球に浮かぶ一人旅 |
大垣市 井沢 美志津 |
胡瓜漬手の覚えたる塩加減 |
神奈川県相模原 守本 紅絽 |
秀逸 |
太陽に向かい飛び立つ天道虫 |
大垣市 大杉 すみゑ |
短夜の見たき夢まで奪い取り |
大垣市 土屋 和馬 |
今もなほエースナンバー残暑光 |
大垣市 伊藤 英司 |
草引きて草の匂ひの爪を切る |
大垣市 村田 通夫 |
一曲で緩むG 線走り梅雨 |
本巣市 小泉 裕子 |
母に似て緩めがよろし衣更 |
大垣市 樋口 絹子 |
止め石をひとつ置きたる山開き |
大垣市 佐藤 すみ子 |
緑陰の石ころ一つ鳥の墓 |
静岡県藤枝市 山本 紫苑 |
潮浴びの子の走りくる母の胸 |
三重県津市 村山 好昭 |
入相の鐘にも梅雨の湿りかな |
岐阜市 辻 雅宏 |
入選 |
木漏れ日のをどる一ト日や梅雨晴間 |
福井県敦賀市 山田 美千代 |
渓流を飛ぶふたたびの登山道 |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
タウンバス日傘たたんで客となる |
不破郡垂井町 小坂 久美子 |
夏空を背負ひて走る人力車 |
岐阜市 田中 淳子 |
百選の水のなかなる新豆腐 |
大垣市 伊藤 英司 |
立ち話でで虫道を渡り終ふ |
大垣市 傍島 豊子 |
家よりも涼しき居場所風の道 |
不破郡垂井町 宮代 一草 |
鈍行の停車のながき半夏生 |
大垣市 平野 きぬよ |
白南風や五寸のシーサー門に立つ |
大垣市 遠藤 加容子 |
夏料理色の魔術の盛られたる |
岐阜市 花川 和久 |
美濃近江瀬音涼しき国境 |
大垣市 森川 きよ子 |
夕映えの柄杓にすくふ自噴水 |
大垣市 尾関 逸子 |
旧庁舎食む重機音梅雨入りぬ |
大垣市 佐々木 貞子 |
杖つきて杖に躓く日の盛り |
不破郡垂井町 富田 実郎 |
夏めくや手で髪ほぐす二度三度 |
大垣市 大原 和子 |
茅の輪ごしまあるくなりし朱の社 |
大垣市 早笘 千恵子 |
初ゆかたはじらう孫のげたの音 |
大垣市 米山 春江 |
蝉の声生徒のいない体育館 |
宮城県名取市 松本 裕子 |
捩花や口の達者な三歳児 |
大垣市 村瀬 利明 |
燕の子口に余れる餌もらふ |
大垣市 平野 ヒサヱ |
選者吟 |
大声のコーラスのごと百合開く |
武直 |
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