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◆ 令和2年8月度 一般の部
投句総数 1,964句・一般投句数 547句・小中学生投句数 1,417句
選者 :度会 さち子
特選 |
梅雨明けて届きし新車空の色 |
本巣市 土川 楽人 |
月光を押し上げてゐる噴井かな |
大垣市 娑婆 |
寝たきりの祖父真ん中に夏座敷 |
大阪府東大阪市 森 佳月 |
秀逸 |
夏落葉風音拾ふ竹箒 |
神奈川県大和市 岩田 爾瑠 |
妻とよく気の合ひさふな金魚買ふ |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
秋近し工事現場の国訛り |
東京都新宿区 花澤 ちいこ |
通り雨濡らす草の香秋近し |
岐阜市 花川 和久 |
少年の少し背伸びのサングラス |
不破郡垂井町 北村 廣美 |
風音にふと立秋の勝手口 |
大垣市 佐藤 すみ子 |
猫の眼の金色に澄む極暑かな |
大垣市 村田 通夫 |
終電車夜振の川の灯見つ |
香川県高松市 西 教子 |
灼けつきて鉄橋の錆しずかなる |
三重県津 市村山 好昭 |
遠泳や海とつながれる青き空 |
神奈川県横浜市 龍野 ひろし |
入選 |
伐採の杉間を抜けて青嵐 |
不破郡垂井町 木 治子 |
いつまでもラムネの音を飲む少女 |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
何気なき会話のつづく夕端居 |
大垣市 宮川 浩 |
帰省子を母の濡れ手が迎え出る |
大垣市 日比野 友子 |
油照り朽ちし土蔵の鬼瓦 |
大垣市 森川 きよ子 |
男坂杖に飛び散る玉の汗 |
大垣市 高田 雅章 |
神の杜朝一番の噴井汲む |
大垣市 傍島 豊子 |
廃校の尊徳像へ蝉しぐれ |
奈良県奈良市 やまとなでしこ |
素直です左巻きです捩り花 |
大垣市 津 喜久子 |
明日着る浴衣広げて風通す |
揖斐郡大野町 藤田 涼子 |
夕立去り洗ひたてなる辻地蔵 |
大垣市 早崎 美弥子 |
運慶の仁王の如き雲の峰 |
不破郡垂井町 久保田 紘義 |
風死すやはやりやまひのひたひたと |
大垣市 佐藤 すみ子 |
網が出て少年が出る木下闇 |
三重県四日市市 後藤 允孝 |
わが庭の近道と言ふ梅雨のてふ |
静岡県藤枝市 山本 紫苑 |
山姥のごとき声出す大藪蚊 |
養老郡養老町 松永 智志 |
豆蒔くや納屋に手書きの農事歴 |
愛知県豊田市 城山 憲三 |
立って寝る麒麟親子に晩夏光 |
各務原市 太田 美智子 |
真夜中の独りの世界水中花 |
福岡県福岡市 大津 英世 |
夜濯ぎや星に呟く独り言 |
大垣市 片山 洋紅 |
選者吟 |
八月舞鶴沖とほきほど昏し |
さち子 |
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