HOME ＞ 十六万市民投句 入選作品 ＞ 令和2年9月度 一般の部
◆ 令和2年9月度 一般の部
投句総数 1,326句・一般投句数 528句・小中学生投句数 798句
選者 ：大堀 武直
| 特選 |
| 朝顔や文字に声ある母の文 |
| 東京都世田谷区 関戸 信治 |
| また一葉落ちて拡げる茜空 |
| 養老郡養老町 田中 紫香 |
| 背筋伸び竹刀振りたり生身魂 |
| 大垣市 高橋 柳邦 |
| 秀逸 |
| 人々の影やはらかき良夜かな |
| 愛知県名古屋市 舘野 茂子 |
| 節くれた指は勲章生身魂 |
| 大垣市 宮上 美濃留 |
| 行灯が道標なり地蔵盆 |
| 大垣市 山田 千歌子 |
| 段なしてはしる湧き水山葵 |
| 大垣市 三輪 千芽 |
| 一口の水の重さや敗戦日 |
| 大垣市 末守 節子 |
| 残照の小さき桟橋終戦日 |
| 大垣市 小林 研 |
| 幼な子も真似る手さばき盆踊り |
| 大垣市 早苫 千恵子 |
| 涼風にうなじを上げて応へけり |
| 愛知県額田郡 平松 京師 |
| 竿先にひとみ取られし根釣人 |
| 不破郡垂井町 西垣 和志 |
| 赤蜻蛉離れぬ煉瓦遺構かな |
| 神奈川県横浜市 龍野 ひろし |
| 入選 |
| たて横に涼しき姿富士すわる |
| 本巣市 林 吾亦紅 |
| 奉灯に纏はり付きぬ灯取虫 |
| 大垣市 伊藤 英司 |
| 迎え火や日暮れを待てず淡く揺れ |
| 大垣市 吉田 てるみ |
| どの道も知り合いばかり草の花 |
| 大垣市 西脇 克明 |
| 何事も笑みで治むる生身魂 |
| 大垣市 平野 ヒサヱ |
| 化野に千のともし灯こぼれ萩 |
| 岐阜市 田中 淳子 |
| 瓢箪のくびれもよろし母の畑 |
| 大垣市 清水 迪子 |
| ラジオ聞く子供の正座終戦日 |
| 京都府京都市 八田 弥須子 |
| 落し水六年生の赤米田 |
| 奈良県奈良市 やまとなでしこ |
| 稲の花ゆるり地球儀廻しをり |
| 大垣市 傍島 隆 |
| 佛間へと通す新涼遺影笑む |
| 不破郡垂井町 児玉 昌巳 |
| 岩礁をあをあを照らす月今宵 |
| 安八郡輪之内町 野村 照子 |
| 農雑誌ページ繰る夫夜長の灯 |
| 大垣市 田中 雅子 |
| 油照の影一つ無き古戦場 |
| 大垣市 森川 きよ子 |
| 山裾の日はうすうすと藤袴 |
| 大垣市 中山 あや子 |
| おしろいや古墳の主は遊女かも |
| 大垣市 村田 通夫 |
| 穏やかに暮れゆく山河終戦日 |
| 大垣市 新町 恵子 |
| おはようにおはよう返す敬老日 |
| 髙木 歌佐 |
| 唐がらし夕日が怒っているやうな |
| 宮城県名取市 松本 裕子 |
| 友来る塩加減よき月見豆 |
| 安八郡安八町 安八 花代 |
| 選者吟 |
| ここまでと栞をはさむ夜長かな |
| 武直 |
大堀 武直:一般の部 PDFをダウンロード
「PDFをダウンロード」を右クリック、「対象をファイルに保存」をクリックして下さい。
PDFを閲覧するにはAdobe Reader等のPDFビューアソフトが必要となります。
PDFビューアのダウンロードはこちらから