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◆ 令和3年1月度 一般の部
投句総数 1,912句・一般投句数 554句・小中学生投句数 1,358句
選者 :度会 さち子
特選 |
閉店の一行の修羅十二月 |
東京都世田谷区 関戸 信治 |
伊吹山雪の匂いの風届く |
大垣市 井沢 美志津 |
冬耕の起こす一鍬土の息 |
三重県四日市市 後藤 允孝 |
秀逸 |
年越の港震はす汽笛かな |
神奈川県横浜市 龍野 ひろし |
なにごともなかつたように初夕日 |
京都府宇治市 古根 洋子 |
米を研ぐ水の硬さや寒に入る子 |
大垣市 新町 恵 |
冬の虹削られし山ひと跨ぎ |
大垣市 佐竹 余史美 |
焼芋を湯気ごとかじる星の夜 |
海津市 横井 美圭 |
年の瀬や返却本の斜め読み |
大垣市 早笘 千恵子 |
後拝は冬夕焼けの惜しみなく |
大垣市 佐藤 すみ子 |
神域を統べる古木や大旦 |
大垣市 後藤 喜美男 |
源氏物語時雨に硯研ぐ |
静岡県富士市 磯野 昭仁 |
嚏して言いたき言葉見失う |
埼玉県さいたま市 短夜の月 |
入選 |
競を待つ小牛の背に細雪 |
不破郡垂井町 西田 厚堂 |
七草や囃し言葉を刻み込む |
福井県敦賀市 山田 美千代 |
沈む日を背に短日の帰港船 |
神奈川県横浜市 龍野 ひろし |
冬帝の欠伸しそうな日となりぬ |
大垣市 津 喜久子 |
伊吹嶺と空の少しを冬夕焼 |
大垣市 福田 木綿子 |
消印に雪の滲みや夕かげり |
大垣市 臼井 秀子 |
是といふ特技を持たず枇杷の花 |
不破郡垂井町 木 初枝 |
万歩計いつもの場所で鴨数ふ |
大垣市 北浦 典子 |
羽搏きに朝の光を散らす鴨 |
養老郡養老町 田中 紫香 |
水琴窟音の尖りて雪降り来 |
大垣市 高田 雅章 |
寒柝を了ひて体あたたかし |
大垣市 小林 研 |
はやぶさや師走の夜空かけぬける |
大垣市 米山 春江 |
年の瀬の空へ奏でるマーチかな |
大垣市 香田 末代 |
蒲団からどんと出す足寝言の子 |
大垣市 多賀 英華 |
若水に茶筅の泡の香しく |
大垣市 坪井 克枝 |
干大根自在にしなひ夕日浴ぶ |
大垣市 鶴田 信子 |
肩掛は余り毛糸や劉生忌 |
大垣市 山田 賀子 |
冬の朝空気は綺羅と大垣城 |
大垣市 大杉 すみゑ |
すれ違ふ漁夫に仄かな焚火の香 |
三重県四日市市 後藤 允孝 |
山茶花のがやがや咲いてしづかなり |
長野県下伊那郡 長沼 まさし |
選者吟 |
海鳴りの能登にかたむく寒北斗 |
さち子 |
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