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◆ 平成30年度 当日投句の部 入選
入選 |
小さきは小さく揺るる草の花 |
大垣市 村田 通夫 |
あどけなき埴輪の眼露葎 |
大垣市 大西 誠一 |
童謡の流るる歩道草の花 |
長浜市 中島 正則 |
端近に居て聞き役や草の花 |
大垣市 末守 節子 |
露けしや句流しの船傾ぐ時 |
西尾市 乙部 妙子 |
古民家の茶房へ続く草の花 |
大垣市 岩井 充枝 |
切り株のほのかな温み草の花 |
大垣市 吉田てるみ |
抜かれるも踏まれるもよし草の花 |
西条市 砂山 恵子 |
草の花つみて病の母見舞ふ |
大垣市 三摩 玲子 |
スケボーのさつとかはせる草の花 |
大垣市 七種 萩子 |
露の世やゆらりゆらりと盥舟 |
大垣市 春日井勝代 |
そつと上ぐ赤きサドルや草の花 |
大垣市 小林 研 |
青天や絵具のやうな草の花 |
多治見市 小林 良治 |
抱き上げて鼓動伝はる草の花 |
大垣市 松居 聖子 |
伊吹見る翁の杖に露の玉 |
笠松町 松原 東川 |
一粒の米拾ふ母草の花 |
養老町 松野登志江 |
この道は好きな道なり草の花 |
大垣市 清水登美子 |
赤い橋川面に揺れて草の花 |
岡崎市 千石 立子 |
野菊咲く昔木地師の住みし谷 |
大垣市 川瀬 貞枝 |
朝露や片方みつくイヤリング |
愛知県 大河内ます子 |
青空や古墳は草の花を被て |
大垣市 竹中 孝子 |
草の花食むを憚る子牛かな |
岐阜市 辻 雅風 |
迷い道聞く人もなし草の花 |
大垣市 鶴田 信子 |
野佛に無量の笑みや草の花 |
養老町 田中 秀草 |
草の花明るし夫と会うた日の |
京都市 渡辺かおる |
草の花揺れて港にわらべ歌 |
池田町 二村かず子 |
名を知るは伊吹嶺ばかり露葎 |
大垣市 武田 功 |
幼児と視線で会話草の花 |
大垣市 傍島 節子 |
露の世や律儀な夫にある負ひ目 |
名古屋市 箕浦甫佐子 |
陋屋の飛び石ひとつ草の花 |
大垣市 名和よちゑ |
歩み来し道に悔いなし草の花 |
大垣市 矢橋 郁子 |
伊吹嶺に雲ひとつなき風の秋 |
大垣市 安田 直隆 |
窓外のみな過去へ飛ぶ秋の旅 |
安来市 永島ミチエ |
露の世や妻の着衣のそのままに |
輪之内町 遠藤 幹郎 |
石垣に風の一輪草の花 |
大垣市 岡田あや子 |
手折りては捨てゆく子供草の花 |
大垣市 佐藤すみ子 |
タライ船往き交ふ水辺草の花 |
長浜市 山中 楽蜻 |
父祖地へと続く畦径草の花 |
大垣市 山田 賀子 |
露けしや蕉翁像の照り翳る |
大垣市 寺田 好子 |
毀つ家に最後の鍵や草の花 |
大垣市 寺本 久仁 |
露しとど札所へ急ぐ杣の道 |
岐阜市 柴田恵美子 |
草のはな天守を滑る日を抱き |
揖斐川町 小寺佳津女 |
朝露を踏んで二千歩歩きけり |
名古屋市 森 宣子 |
芋の葉の露を転がし子ら遊ぶ |
大垣市 多和田一徳 |
狛犬の鋭き目玉露寒し |
大垣市 渡部とし子 |
露深し川を港の昔より |
安来市 板持 玲子 |
蛤に露の玉置く投句箱 |
大垣市 武田 房子 |
ひとを待つ水の都の草の花 |
みよし市 平尾 友美 |
草の花祖母とあだ名を考える |
一宮市 豊島 悠艶 |
大地震の慰霊の句碑や草の花 |
大垣市 澤井 国造 |